第一生命は１０月１日から、ｉＤｅＣｏ（個人型確定拠出年金）向けの新プラン「第一生命のｉＤｅＣｏ　ミライデコ」（以下、ミライデコ）の取り扱いを開始した。資産形成をより身近に感じられるよう、口座管理手数料や運用商品ラインアップを刷新。ウェブ完結の申込基盤やスマートフォン向けアプリ「ＤＣのサプリ」など、デジタル機能を拡充した。

「ミライデコ」とは、顧客のより豊かな人生・明るい未来をイメージし、「未来」と「ｉＤｅＣｏ」を組み合わせた愛称。
加入から１年間、第一生命の口座管理手数料を無料としており、①年齢が３９歳までの期間②資産残高が１２０万円以上の期間―のいずれかの条件を満たすと、２年目以降も口座管理手数料を無料とする（申込時初期費用〈初回のみ２８２９円（税込）：国民年金基金連合会の手数料〉と口座管理手数料〈月額１７１円（税込）〉は別途）。①②いずれの条件にも該当しなくなった月の翌月からの口座管理手数料は、月額３２１円（税込）。
運用商品ラインアップは、運用初心者にもわかりやすいよう、継続的に優良なパフォーマンスを維持することが期待できる運用商品を少数厳選。今後も継続的な運用商品の見直しを予定している（後掲）。
資産形成を支援するスマートフォンアプリ「ＤＣのサプリ」を標準付帯し、充実した資産形成サービスを提供することも特長。「ＤＣのサプリ」では、自分の運用状況を確認することができるほか、ロボアドバイザー機能により個人の積立目標額やリスク許容度に応じた資産配分例を提示し、例示された資産配分に基づいて運用指図までをシームレスに行うことが可能となっている。また、個人の運用状況に合わせて相場が大きく変動した場合など適切なタイミングで通知を行うため、運用の見直しのきっかけにもなるとしている。マーケットに関する情報などの学習コンテンツも掲載し、ｉＤｅＣｏ加入者の資産運用をサポートする。
加入手続きは従来の書面での手続きに加え、ウェブでの加入申込受付を開始した。必要書類の画像アップロード機能や必要情報の入力チェック機能等により、スムーズな手続きを可能にした。
第一生命グループは、２０２１―２３年度中期経営計画「Ｒｅ―ｃｏｎｎｅｃｔ２０２３」で、「保障」「資産形成・承継」「健康・医療」「つながり・絆」の四つの体験価値へと事業領域を広げ、顧客の「ｗｅｌｌ―ｂｅｉｎｇ（幸せ）」の実現を目指している。１０月１日からの「年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律」によるｉＤｅＣｏ加入要件の緩和や、政府が掲げている「資産所得倍増計画」等で、資産形成への関心が高まっていることから、多様な顧客ニーズに応えるため「ミライデコ」を提供することにした。さらに、法人顧客への「ｉＤｅＣｏ＋（中小事業主掛金納付制度）」導入支援等、ｉＤｅＣｏを通じて顧客の豊かな暮らしの実現に向け取り組むとしている。
運用商品ラインアップは次の通り。
バランス型：投資のソムリエ〈ＤＣ年金〉（アセットマネジメントＯｎｅ）〈リスクコントロール〉
国内株式：▽年金積立Ｊグロース（日興アセットマネジメント）〈アクティブ、以下、Ａ〉▽スパークス・新・国際優良日本株ファンド（スパークス・アセット・マネジメント）〈Ａ〉▽ＯｎｅＤＣ国内株式インデックスファンド（アセットマネジメントＯｎｅ）〈パッシブ、以下、Ｐ〉
国内債券：ＯｎｅＤＣ国内債券インデックスファンド（アセットマネジメントＯｎｅ）〈Ｐ〉
先進国株式：▽大和住銀ＤＣ海外株式アクティブファンド（三井住友ＤＳアセットマネジメント）〈Ａ〉▽たわらノーロード先進国株式（アセットマネジメントＯｎｅ）〈Ｐ〉
先進国債券：ＯｎｅＤＣ先進国債券インデックスファンド（アセットマネジメントＯｎｅ）〈Ｐ〉
国内不動産投信：▽野村Ｊ―ＲＥＩＴファンド（確定拠出年金向け）（野村アセットマネジメント）〈Ａ〉▽たわらノーロード国内リート（アセットマネジメントＯｎｅ）〈Ｐ〉
外国不動産投信：▽ＤＣダイワ・グローバルＲＥＩＴアクティブ・ファンド（大和アセットマネジメント）〈Ａ〉▽ＯｎｅＤＣ先進国リートインデックスファンド（アセットマネジメントＯｎｅ）〈Ｐ〉
生命保険：有期利率保証型確定拠出年金保険「第一のつみたて年金（５年）」（第一生命）