2022.06.17 3メガ損保 21年度(22年3月期)決算、各社とも最高益を計上

 3メガ損保各グループの2021年度決算は、いずれも過去最高益を計上した。
 東京海上ホールディングス(東京海上HD)の当期純利益は、前年度比159.9%増の4204億円となった。修正純利益は同44.7%増の5783億円で、東京海上日動が2038億円(284億円増)、東京海上日動あんしん生命が511億円(16億円減)、海外保険事業が2523億円(1607億円増)、その他が711億円(89億円減)の内訳。22年度予測は、当期純利益が4300億円、修正純利益が5500億円。
 MS&ADインシュアランスグループホールディングス(MS&ADHD)の当期純利益は、前年度比82.0%増の2627億円を計上。グループ修正利益は同1325億円増益の3471億円となった。国内損保事業が2307億円(721億円増)、国内生保事業が757億円(187億円増)、海外事業が343億円(414億円増)、金融サービス事業/リスク関連事業が63億円(1億円増)の内訳。22年度予測は、当期純利益が2400億円、グループ修正利益が3000億円。
 SOMPOホールディングス(SOMPOHD)の当期純利益は、前年度比57.8%増の2248億円を計上。修正連結利益は同591億円増益の2613億円となった。国内損保事業が1574億円(273億円増)、国内生保事業が336億円(2億円減)、海外保険事業が618億円(318億円増)、介護・シニア事業が59億円(22億円減)、デジタル事業等が24億円(24億円増)の内訳。22年度予測は、当期純利益が1600億円、修正連結利益が2600億円。
 各グループが自主的に公開している年度末エコノミックソルベンシーレシオ(ESR)をみると、東京海上HDのESR(リスク量:99.95%VaRモデル)は128%だった。21年9月末の135%からは7ポイントの低下。また、MS&ADHDのESR(リスク量:99.5%VaRモデル)は228%で、前年度末の235%からは7ポイント低下。SOMPOHDのESR(リスク量:99.5%VaRモデル)は246%で、前年度末の238%から8ポイント上昇している。〈2面に3グループ各社とAIG損保、共栄火災の種目別保険料・保険金の一覧表を掲載〉