2022.01.28 三井住友海上 「DX valueシリーズ」拡充、サイバー保険とドラレコ型「プレドラ」追加[2022年]

三井住友海上は1月から、「DX valueシリーズ」に「見守るサイバー保険」と、「見守るクルマの保険(プレミアム ドラレコ型)」(略称、プレドラ)を加え、商品ラインアップを拡充した。

 今回ラインアップに加わった「見守るサイバー保険」は、「見守るクルマの保険」「健康経営支援保険」に続く第3弾の商品。中堅中小企業のサイバーセキュリティ対策として最適な商品で、サイバー攻撃被害の拡大防止のためのセキュリティソフト「防検サイバー」(MS&ADインターリスク総研提供:1ライセンス年間1万2000円)と事故発生時の経済的損失を補償するサイバー保険「サイバープロテクター」が一体化した「セキュリティ」と「保険」をワンストップで提供するサービス一体型サイバー保険となっている。具体的には、防検サイバーで、インストールしたパソコン等の端末のウイルス感染有無をリアルタイムで監視。万一ウイルスが侵入してきた際にはウイルスを隔離し、アクセスログを保全する。これにより、ウイルス感染による重要なデータの漏えいや消失等のリスクを低減させることができる。
 防検サイバーがサイバー攻撃を検知した場合は、緊急対応として必要な費用について、通常のサイバー保険で必要となるプロセスを一部省略して保険金の請求が可能で、迅速な初動対応を実現し被害の拡大を防ぐことができる。また、防検サイバーによりサイバー攻撃に関連するリスクが低下するため、所定の要件を満たした場合には、保険部分「サイバープロテクター」に「見守るサイバー保険割引」を適用する。「防検サイバー」のサービス料金も、一定数以上契約の場合に、スケールメリットの割引を適用する。
 同商品は21年4月以降のトライアル販売を踏まえ、新たに割引を導入して魅力を高めたほか、代理店と損保委託契約とは別にサービス販売委託契約を締結し、専門性の高いサービスの提供体制を整えた。
 また、「プレドラ」は、自動車保険に専用ドライブレコーダーを活用したサービスを組み合わせた商品。「DX valueシリーズ」の第1弾商品として19年1月に販売開始した「見守るクルマの保険(ドラレコ型)」、20年1月に販売開始のフリート契約者向け「F―ドラ」に続くドラレコ型保険となっている。360度撮影と駐車監視機能により、従来型では対応できなかった駐車中の当て逃げ被害等の撮影も可能で、同社では業界最高水準(21年11月同社調べ)の機能・サービスを備えているとしている。具体的には、「見守るクルマの保険(ドラレコ型)」の機能・サービス(安全運転支援アラート、事故緊急自動通報サービス等)に加え、①360度撮影機能②駐車監視機能③常時通報機能④車外持ち出し機能―の四つのサービスが追加される。「見守るクルマの保険」を3年間(36カ月間)継続すると、4年目以降の契約に対して、「ドライブレコーダーによる事故発生の通知等に関する特約」の保険料を30%割引する「ドラレコ継続割引」も適用する。
 三井住友海上の「DX valueシリーズ」は、経済的損失に備える保険本来の機能に加え、事故・災害に対して未然に防ぐ機能や、影響を減らし回復を支援する機能を持つデジタルトランスフォーメーション(DX)を活用したサービス一体型商品。昨年4月から販売している「健康経営支援保険」はすでに100社以上から契約を得るなど順調に伸展しているとのこと。同社は、今後も積極的に「DX valueシリーズ」の商品・サービス開発を進めていくとしている。