2021.12.08 朝日生命 21年度第2四半期決算 新契約業績がコロナ前上回る
朝日生命が11月25日に発表した2021年度第2四半期(上半期)決算報告によると、個人保険・個人年金保険の新契約業績は、前年度上期実績だけでなく、新型コロナウイルス感染症の影響がない前々年度の上期実績も上回った。新契約年換算保険料は、19年度上半期の120億円、20年度上半期の110億円に対して132億円となった。このうち、第三分野については前年同期比22.7%増の112億円と好調を維持した。また、営業職員チャネルの保障性商品の新契約業績は、コロナの影響が前年に比べて小さく、前年同期比で大きく超過した他、代理店チャネルについてもテレマーケティングを通じた保険販売が好調で前年度上半期実績を上回った。
個人保険・個人年金の新契約年換算保険料は、前年同期比19.6%増の132億円。このうち第三分野は同22.7%増の112億円となった。解約・失効・減額の合計から復活を差し引いた消滅契約年換算保険料は、同10.3%増の118億円と増加した。
保有契約年換算保険料は前年度末比1%減の5160億円と減少した。このうち第三分野部分は同1.3%増の2243億円と増加した。保有契約全体に占める第三分野の構成比は同1.0ポイント上昇の43.5%となった。
貯蓄性商品を除く死亡保障および医療・介護保障等の第三分野の保障性商品の新契約年換算保険料は、前年同期比21.0%増の131億円となった。このうち営業職員チャネルは同26.5%増の97億円、代理店チャネルは同8.0%増の34億円と伸展した。保障性商品の保有契約年換算保険料は、前年度末差17億円増加し3074億円となった。このうち営業職員チャネルは横ばいの2827億円となった。代理店チャネルは18億円増の246億円となった。
基礎利益は226億円で、前年同期比で10億円増となった。このうち保険関係損益は、主に営業職員数増加による事業費の増加により29億円減の386億円となる一方、利差損益(逆ざや額)は、利息及び配当金等収入の増加ならびに高予定利率契約の満期等による予定利息の減少により、前年同期比で40億円改善して▲159億円となった。
保険料等収入は、前年同期比7億円減の1925億円。経常利益は同15億円増の263億円、中間純剰余は20億円増の192億円となった。
財務の状況については、ソルベンシー・マージン比率は前年度末比38.4ポイント上昇し、1010.4%となった。実質純資産額は同223億円増の1兆1822億円となった。
本年度からスタートした新中期経営計画「Advance~The road to 2030~」(21~23年度)における各経営戦略目標の進捗状況については、「グループお客様数」が23年度目標280万人に対して、21年度上半期は261万1000人と、前年度末差で8000人増加した。「グループ保障性商品の新契約年換算保険料」は同350億円に対して、131億円(4~9月実績)で前年同期比21.0%増だった。「グループ介護保険新契約件数」は同11万7000件に対して、6万3000件(4~9月実績)となり、前年同期比42.0%増と大幅に伸展した。また、「グループ保障性商品の保有契約年換算保険料」は同3300億円に対して、3074億円で前年度末差17億円増。