2021.11.08 大同生命 中小企業のサステナビリティ経営後押し、ダイドウ・サステナビリティ・イニシアティブ開始

大同生命は10月18日、持続可能な社会の実現に向けた取り組みとして「DAIDO Sustainability INITIATIVE(ダイドウ・サステナビリティ・イニシアティブ)」を開始すると発表した。中小企業がSDGsへの理解を深め、サステナビリティ経営に取り組むことを後押しするもので、11月4日に「サステナビリティ経営支援プログラム」のオープニングイベントを開催した。

 サステナビリティ経営とは、環境・社会の持続可能性に配慮し、SDGsを経営に組み込むことで事業の持続的成長を図ることとされる。近年、政府による2050年カーボンニュートラル宣言等、社会の持続可能性に対する関心が高まっており、SDGsへの取り組みは大企業だけでなく、国内企業数の99%以上を占める中小企業にも大きな経営課題になりつつある。
 同社ではこれまで、社会のニーズに応える商品・サービスの提供や「KENCO SUPPORT PROGRAM」による健康経営の推進等、事業活動を通じて社会課題の解決に向けた取り組みを進めてきたが、中小企業におけるサステナビリティ経営の実践を後押しすることで、持続可能な社会の実現に一層貢献するとしている。
 最初の取り組みとして行う「サステナビリティ経営支援プログラム」は、地域や業種を超えてさまざまな中小企業経営者がサステナビリティ経営の意義を共有し、技術やアイデアを持ち寄ることで、温暖化や気候変動等の社会課題に関するソリューションの活用や、新たな企業間連携の創出を目指すもので、第1期11月~22年3月、第2期22年4月~22年9月の期間、すべてオンラインで開催する。シリコンバレー発の世界的なイノベーションプラットフォームである「Plug and Play」の日本拠点として設立されたPlug and Play Japan㈱の支援を受け運営し、同社の世界規模のネットワークを生かし、革新的な技術やアイデアを有するスタートアップと企業との共創を支援していく。
 具体的には、社会課題の解決に貢献する技術・アイデアを持つ企業を幅広く募り、ソリューションの活用や提供企業との協業をサポートすることで、サステナビリティ経営を支援する。①温暖化・気候変動②資源枯渇・廃棄物問題③水質汚濁・水不足④生態系破壊⑤人権問題―以上五つの課題がテーマとなる。
 11月から半年間にわたって開催する第1期は四つの段階で構成されており、11月4日のオープニングイベントでは、「サステナ経営の紹介」として、サステナビリティ経営の意義を共有。有識者による解説やソリューション企業による中小企業が取り組むことのできる先進技術の紹介が行われた(後日詳報)。
 12月中旬に行う第2弾のイベントでは、プログラムで採択するソリューションを提供する企業を紹介するとともに実践方法を案内、協業サポートを開始する。1月から2月のサポート期間には、サステナビリティ経営に取り組みたい企業とサステナビリティに配慮した技術やアイデアを持つ企業が中小企業のソリューション活用や新たな企業連携を創出するためのワークショップを複数回開催。3月中旬に予定している第3弾イベントでは、プログラム内で生まれた活用・協業事例を発表し共有するイベントを行う。