2021.11.02 Mysurance 修学旅行キャンセル保険を発売、保護者からの任意加入ニーズに対応

Mysurance(損保ジャパン子会社の少額短期保険会社)は10月7日、日本国内の修学旅行に参加する生徒の保護者が任意で加入できる「修学旅行キャンセル保険」の提供を開始した。

 昨年度から続く新型コロナウイルス感染症の影響により、修学旅行等の学校行事が多くの学校で中止・延期となっている。学校単位で修学旅行等を中止・延期した場合に発生するキャンセル料については、政府の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」の対象となっているケースが大半だが、対象範囲や補助される金額等は自治体によって異なっているという。一方、生徒個人の事情による不参加で発生するキャンセル料は交付金の対象とならないケースが多く、保護者が任意で加入できる保険を求める声が学校現場から寄せられていた。
 「修学旅行キャンセル保険」は、現在Mysuranceが販売している「Travelキャンセル保険」の対象旅行を拡大し、出発直前の生徒の病気やけが、新型コロナウイルスの濃厚接触者に該当してしまった場合など、やむを得ない理由で修学旅行に参加できなかった場合に発生するキャンセル料を補償するものとして開発された。生徒本人にキャンセル事由が生じた場合が補償の対象となる。
 支払う保険金は、発生したキャンセル料にキャンセル事由に応じた補償割合を乗じた金額となる。100%補償の事由は、「本人の旅行開始日を含め遡って7日以内の入院」「本人の旅行開始日当日、または前日の通院」「本人の死亡」「本人の親族の旅行開始日を含め遡って7日以内の入院、旅行開始日当日、または前日の通院、旅行開始日を含め遡って31日以内の死亡」「気象庁が発表した特別警報」「交通機関の2時間以上遅延、または運休・欠航」など。50%補償の事由は、「旅行開始日当日、または前日の第三者の葬儀の参列」「旅行開始日当日、または前日の交通事故」「旅行開始日を含め遡って7日以内のペットの犬猫の死亡」など。30%補償の事由は、「指定感染症等にかかったことによる宿泊療養、自宅療養、補償割合100%の対象外となる入院療養」「PCR検査結果待ちの場合」「濃厚接触者となり健康状態の報告を求められた場合」「法令に基づく外出自粛要請に従った場合」「修学旅行日程内で参加予定イベントの中止、または延期」など。
 保険の対象となるのは、学校が主催する学校行事の国内旅行(例:修学旅行、林間学校、部活動の合宿等)で、契約者は旅行費用を負担する生徒の保護者、被保険者は旅行に参加する生徒(18歳以下)となる。
 保険料支払方法はクレジットカード払いで、3泊4日の修学旅行にかかる費用が5万円の場合、補償される上限額(保険金額)は5万円で、保険料は1280円となる。
 同商品は、Mysuranceの公式ウェブサイトの「修学旅行キャンセル保険」の商品ページに記載の取扱代理店から導入希望のあった学校単位に保護者へ販売する。
 今後、Mysuranceでは、一般社団法人日本旅行業協会作成の「旅行関連業における新型コロナウイルス対応ガイドラインに基づく国内修学旅行の手引き」に準拠した保護者向けガイドブックを公益財団法人日本修学旅行協会の監修のもと作成し、損保ジャパンと包括連携協定を締結している自治体を通じて学校への配布や情報発信を行うことで、安心で安全な修学旅行をサポートしていくとしている。