2021.10.22 朝日生命 生活習慣病保険の特約で提供、投薬治療支援特約「おくすりサポート」発売、アプリ一体提供で生活習慣病の重症化予防

朝日生命は10月4日から、無配当生活習慣病保険(返戻金なし型)に付加できる新たな特約として、投薬治療をサポートする「おくすりサポート」(正式名称:無配当投薬治療支援特約(返戻金なし型))の販売を開始した。㈱ディー・エヌ・エーの子会社であるDeSCヘルスケア㈱の健康増進アプリ「kencom×ほけんforおくすりサポート」と一体的に提供し、顧客の健康増進活動や早期治療・重症化予防をサポートする。

 朝日生命の無配当生活習慣病保険(返戻金なし型)は、所定の七つの生活習慣病(がん、心臓病、脳血管疾患、腎臓病、肝臓病、糖尿病、高血圧疾患)で入院したときに給付金を支払う商品。新しい特約の「おくすりサポート」は、DeSCヘルスケアが保持するヘルスビッグデータを活用して開発したもので、投薬治療の段階から給付金を支払うことで、継続治療の支援と生活習慣病の重症化予防に役立てることができる。
 同特約の型は「Ⅰ型」と「Ⅱ型」の2種類があり、Ⅰ型では「重症化予防給付金」「治療開始給付金」を支払う。重症化予防給付金は「血栓症」「糖尿病・妊娠糖尿病」の治療を目的として、「抗血栓薬」「インスリン」による所定の投薬治療を受けたときに、重症化予防給付金額を1年に1回(最大5回まで)支払う。治療開始給付金は、「高血圧性疾患」「脂質異常症」「糖尿病・妊娠糖尿病」の治療を目的として、所定の投薬治療を受けたときに「重症化予防給付金額×10%」を支払うもので、支払限度は1回。また、「重症化予防給付金」「主契約の生活習慣病入院給付金(がん除く)」の支払事由に該当するときも給付金支払いの対象となる。Ⅱ型の給付金は「重症化予防給付金」のみの支給となる。
 特約の契約年齢範囲は15~75歳、重症化予防給付金の取扱金額(Ⅰ型・Ⅱ型共通)は10~30万円(5万円単位)、保険期間は「主契約の保険料払込期間」または「10年」または「80歳」のうち最も短い期間。保険料払込期間は主契約と同一で、終身タイプは扱わない。 保険料例はⅠ型(治療開始給付金3万円、重症化予防給付金30万円、保険期間10年、月払口座・クレジットカード料率)で、20歳男性270円・同女性450円、30歳男性420円・同女性660円、40歳男性870円・同女性660円、50歳男性1680円・同女性1050円、60歳男性3210円・同女性2070円、70歳男性5640円・同女性3990円となっている。
 「高血圧性疾患」「脂質異常症」「糖尿病」は、生活習慣病の中でも総患者数が多く身近な病気となっており、これらの疾患の早期発見・早期治療のためには、健康診断の結果で所見があった際、医療機関を受診し、投薬などの適切な治療を受けることが大切だ。一方、健康診断で所見があっても、投薬などの適切な治療を受けていない人が一定数あり、その理由として「多忙や経済的な負担」が多く、重症化するリスクをあまり感じていないことが要因として考えられる。
 こうした背景をもとに、朝日生命とDeSCヘルスケアは「生活習慣病の早期治療・重症化予防」や「健康維持・改善」に貢献し、医療費問題等の社会課題の解決に取り組むこととし、①重度な病気につながる「高血圧性疾患」「脂質異常症」「糖尿病・妊娠糖尿病」を投薬治療の段階からサポートし早期治療を促すこと②投薬治療の経済的負担を軽減し、継続して治療を受けてもらうこと―を目的に、同商品を提供するに至ったとしている。
 また、生活習慣病は食べ過ぎや運動不足など、不健康な生活習慣が主な原因となり引き起こされるが、日常生活の中でバランスの取れた食生活、適度な運動によってリスクを低減することができる。アンケート調査によると約半数の人は健康のために特段何もしていない状況で、その理由として「何をどのようにやったらよいかわからない」「忙しくて時間がない」という意見が約4割を占めている。
 そのため、①自身の健康状態の把握、健康に関する知識の向上②健康を維持・改善するためにどのような取り組みをすべきかの明確化③健康を維持・改善するための取り組みを継続するモチベーションの向上―の3点を目的に、健康増進アプリ「kencom×ほけんforおくすりサポート」を開発した。
 同アプリでは、これまで提供していたアプリ「kencom×ほけん」の機能に加え、「おくすりサポート」の加入者限定の機能が利用できる。加入者限定機能には、①OCR機能による健診結果の管理:紙で送付される健診結果表をアプリ内のOCR機能で読み込み健診結果の履歴を管理②健診レポートの作成:健診結果をもとに顧客ごとのレポートを作成。同性同年代との比較、血管状態の確認と、改善に向けたアドバイスを提示③顧客ごとの行動目標設定:健診レポートの結果を踏まえ、顧客に合った行動目標を提示④ポイントプログラム(ヘルスボーナスポイント):健康行動目標や、一定の歩数を歩くなどさまざまな健康増進活動を達成することで、ヘルスボーナスポイントが獲得できる。獲得したポイントは、各種ポイントサービスのポイントや、ギフト券に交換可能⑤割引サービスの提供:個人向け遺伝子検査サービス「MYCODE」等を特別価格で提供⑥「おくすりサポート」の給付対象薬剤検索機能:投与・処方された薬剤が「おくすりサポート」の支払対象かどうかを顧客自身で確認可能―がある。これらの機能により、顧客自身が健康状態を把握した上で、改善に向けた日々の健康増進活動に取り組み、無理なく続けられる仕組みを提供する。
 同アプリのサービス利用料は月額330円(税込み)で無料お試し期間がある。