2021.09.28 第一フロンティア生命 りそなで指数連動型年金保険発売、SDGs寄付プロジェクトにも参画

第一フロンティア生命は9月1日から、積立利率変動型個人年金保険(21)(通貨指定型)「安心道しるべ」の販売をりそな銀行と埼玉りそな銀行で開始した。人生100年時代の資産形成・資産承継をサポートするため、りそなグループと顧客の想定ニーズ等に基づいた協議を重ね企画・開発したもので、一時払保険料以上を指定通貨建で確保する「基本移行原資額」部分と、市場環境が好調な場合に、それに応じた運用成果の上乗せが期待できる「指数連動移行原資額」部分で構成する同社初の分野となる指数連動型年金保険。

 「安心道しるべ」は、積立利率保証期間中の死亡給付金額や解約返還金額を一時払保険料の100%に抑えることで、満了後の年金原資額を手厚くする仕組みを用意した。また、積立利率保証期間の満了日における年金原資額をもとに、受取方法を考える期間(プランニング期間)を2カ月設けており、契約者は毎年の年金額を指定できる「確定年金(支払額指定型)」または、年金原資額までの受け取りを確保したうえで一生涯にわたって年金を受け取れる「死亡時保証金付終身年金」や、一括受取、終身保険への移行などから選ぶことができる。
 同商品で用いられる参照指数は、主に米国株式・債券に分散投資した運用成果を反映した数値となるため、市場環境が良く、基準日と比較して満了日の参照指数が上昇した場合は運用成果を享受することができる。ただし、基準日と比較して満了日における参照指数が上昇しなかった場合は、「指数連動移行原資額」の上乗せはない。なお、参照指数上昇分を反映させる連動率は指定通貨ごとに一定となっている。
 顧客のニーズに合わせ、円と米ドルの2種類の通貨を選ぶことができ、円建の基本保険金額(一時払保険料)は最低300万円、最高9億円相当額。積立利率保証期間は10年で、付加できる特約は、年金支払移行特約、死亡給付金等の年金払特約、保険契約者代理特約がある。
 外貨建の基本保険金額(一時払保険料もしくは払込金額)は最低額が指定通貨入金3万米ドル、円貨入金300万円、外貨入金3万豪ドルで、最高は9億円相当。積立利率保証期間は5年と10年から選択でき、付加できる特約は、保険料円貨入金特約、保険料外貨入金特約、円貨支払特約、年金支払移行特約、死亡給付金等の年金払特約、保険契約者代理特約がある。
 円建、外貨建とも積立利率は、毎月1日と16日の月2回設定しており、契約日の積立利率が積立利率保証期間の満了日まで適用される。同社が9月16日から30日の間に一時払保険料を受け取った契約については、米ドル建・積立利率保証期間5年の適用積立利率は、0.74%、同10年の適用積立利率は、1.05%、円建・積立利率保証期間10年の適用積立利率は、0.14%だった。
 なお、第一フロンティア生命は「安心道しるべ」の販売を通じて、保険会社として初めて、りそなグループがSDGsにおける社会貢献の取り組みの一環として主催している寄付プロジェクト「みらいE―us(イーアス)プロジェクト」に共同寄付実施企業として参画する。このプロジェクトは、SDGsに関連する投資信託への投資を通じて、顧客にSDGs実現に参画する機会と次世代の教育に貢献する機会を同時に提供する取り組みとして2019年10月にスタートしたもので、21年8月現在、対象商品として6本の公募投信が選定されている。
 同社が「安心道しるべ」の商品パンフレットの作成にカーボン・オフセット(自らの温室効果ガスの排出量を把握し、削減努力を実施するとともに、削減努力だけでは対応しきれない部分を、別の削減・吸収活動によって相殺する仕組み)を利用し、「ベトナムにおけるバイオガス使用によるメタン排出抑制事業」に資金を拠出することで、CO2排出量実質ゼロに取り組んでいるところから、今回、「安心道しるべ」が保険商品として初めて対象商品に選定された。