2021.08.06 東京海上ミレア少短、東京海上ウエスト少短 「お部屋の保険 ワイドⅡ」発売
東京海上ミレア少額短期保険と東京海上ウエスト少額短期保険は7月28日から、賃貸入居者総合保険「お部屋の保険 ワイド」の保障内容を拡充した住生活総合保険「お部屋の保険 ワイドⅡ」の販売を開始した。近年の自然災害の頻発・激甚化や顧客・代理店のニーズを反映し、臨時宿泊費用と地震災害費用の保障内容を拡充するとともに、「ディスプレイ等画像装置の単独損害」を家財保障の対象に追加した。同商品の発売に伴い、「新・お部屋の保険」「お部屋の保険 ワイド」の販売は終了し、これらの後継商品として提供していく方針だ。
臨時宿泊費用は、家財保障の対象となる事故で建物が損害を受け、ライフラインの停止または通行不能が生じて有料宿泊施設を利用した場合に保険金を支払う。従来の「新・お部屋の保険」「お部屋の保険 ワイド」では、家財に損害があり家財保険金が支払われる場合という支払い条件を設けていたが、これを外した。これにより、マンションの高層階などのように、自室は被害を受けないがマンションの1階部分が浸水し、避難して有料宿泊施設を利用するといったケースについても、臨時宿泊費用が支払われるようになる。
地震災害費用は、建物および家財が地震などで全損となった場合に保険金支払いの対象としていたが、家財の全損を保険金支払要件から外し、建物の全損のみを支払要件とすることで、地震災害発生時の迅速な保険金支払いを可能とした。
併せて、従来寄せられていた顧客からの声なども踏まえて、家財保障のうちこれまで免責としていた「ディスプレイ等画像装置の単独損害」を保障の対象となるようにした。
さらに、孤独死の場合などで、借用戸室の入居者である被保険者が死亡し、借用戸室の修理や明け渡しにつき貸主が被保険者に請求することが困難な時、被保険者の債務を引き受けることで、修理費用や遺品整理費用を貸主に直接支払う仕組みも約款上に創設した。
両社は2013年10月に、「新・お部屋の保険」の保障内容を大幅に拡充した「お部屋の保険 ワイド」を発売し、同商品を主力商品として提供してきた。
その後は保険金の支払い状況や顧客・代理店からのニーズを踏まえ、保障内容の見直しなどを検討する中で、特に18年、19年は台風などの風水害による被害が多発したことから、顧客のいざという時に必要な保障を迅速に届けられるよう、「お部屋の保険 ワイドⅡ」を開発した。
この他、両社ではウェブ(マイページ)から顧客が自身で各種手続きができるスキームを構築している他、申し込みや解約の手続き、更新案内が不着の場合などに、顧客にSMSを配信するサービスを提供するなど、顧客の利便性向上と代理店の業務効率化に取り組んでいる。両社では、「今後も顧客にとってより良い商品・サービスを提供していくことで価値を高めていきたい。また、少短業界は制度創設から10年以上が経過し、社会的な役割が拡大してきていることから、業界全体の業務品質向上にも貢献していきたい」としている。