2021.06.04 明治安田生命 健診数値悪化による通院等を保障、「ベストスタイル」で新たな特約発売

 明治安田生命は6月2日から、新しい健康増進型保険として「みんなの健活プロジェクト」第4弾商品「ベストスタイル健康キャッシュバック+発見・予防」の販売を開始した。「ベストスタイル〈5年ごと配当付組立総合保障保険〉」の新たな特約として「早期発見・治療支援特約」と「重症化予防支援特約」が加わる。「早期発見・治療支援特約」は「健診結果の数値悪化」をきっかけとした通院に対する保障で、業界初(同社による)のもの。

 明治安田生命では、2019年4月に「みんなの健活プロジェクト」第1弾商品として「ベストスタイル健康サポート・キャッシュバック特約」を発売し、「健康な状態」に対しても健康増進をサポートする機能を提供してきた。今回の新商品は、「健康な状態」と従来保障している「重度疾病」の間にある「健診結果(健康診断の結果)の数値悪化段階」や「重い状態(重度疾病)になる前段階」の「早期発見(みつける)と予防(ふせぐ)」に対する保障を追加し、健康ステージに応じた健康増進型保険を提供する。
 「生活習慣病」は気付かないうちに進行し、自覚症状が現れたときには、すでに重症化して日常生活にも支障を来すことが多く、命にかかわる状態になることもある。一方で、多くの生活習慣病は早期に適切な治療を受けることにより、健康回復や重症化予防が可能といわれている。同社は生活習慣病のリスクを踏まえ、顧客のQOL(生活の質)の向上や健康寿命の延伸につなげるため、病気の前兆をいち早く見つけ、重い状態になる前段階で早く治すことをサポートすることをコンセプトに新しい特約を開発した。
 本商品は、①健診結果の数値悪化段階の精密検査で支払う「早期発見・治療支援特約」②病気がみつかった場合も、重い状態になる前段階から支払う「重症化予防支援特約」③健康な状態から重度疾病までさまざまな健康ステージをサポート―の三つを特徴とする。
 「早期発見・治療支援特約」は、被保険者が、保険契約の契約日から1年経過した日以降に受診した健康診断結果において、同社所定の要注意基準に該当し、支払対象期間中に要注意基準に該当した健康診断の項目について通院または入院をしたとき、基準給付金額2万円を1保険年度につき1回、合計5回まで支払う。要注意基準を判定する項目は、①血圧②尿タンパク③脂質(中性脂肪)④肝機能⑤糖代謝―の五つ。同社措定の(A)異常なし(B)少し数値に異常あり(C)要注意(D)治療や精密検査が必要―の四つの区分で判定する。要注意基準は、五つの項目の判定結果のうち一つでも前年度より悪化しかつ治療や精密検査が必要な(D)区分があれば該当する。支払い対象となる通院・入院は、健康診断を受けた翌日から180日以内の要注意基準に該当した項目による通院または入院としている。
 「重症化予防支援特約」は、所定の①心疾患②脳血管疾患③糖尿病④高血圧性疾患⑤腎疾患⑥肝疾患⑦膵疾患―のうちいずれかの疾病に該当したとき、保険金額を1疾病につき1回、合計2回まで支払う。生活習慣病が重い状態になる前段階からサポートするのが特徴で、心疾患は、狭心症、急性心筋梗塞、虚血性心疾患で入院または手術を受けたとき、脳血管疾患は、脳卒中(くも膜下出血、脳内出血、脳梗塞)、その他脳血管疾患(未破裂脳動脈瘤、一過性脳虚血発作など)で入院または手術を受けたときに支給する。
 「早期発見・治療支援特約」は「ベストスタイル」、「重症化予防支援特約」は「ベストスタイル」「メディカルスタイルF」に付加することができ、いずれの特約も契約年齢範囲は16歳から80歳、保険期間は10年(更新型)となっている。。
 保険料例(月掛・口座振替料率・高額割引非適用〈Cランク〉は、「早期発見・治療支援特約」が基準給付金額2万円の場合、20歳男性194円、同女性144円、30歳男性232円、同女性144円、40歳男性288円、同女性148円、50歳男性306円、同女性174円、60歳男性310円、同女性200円、70歳男性314円、同女性234円。「重症化予防支援特約」は保険金額50万円の場合、20歳男性175円、同女性185円、30歳男性285円、同女性255円、40歳男性625円、同女性420円、50歳男性1265円、同女性825円、60歳男性2250円、同女性1450円、70歳男性3670円、同女性2375円。これらに「重度疾病継続保障特約」(保険金額200万円)を加えると、20歳男性817円、同女性775円、30歳男性1147円、同女性927円、40歳男性2049円、同女性1424円、50歳男性3731円、同女性2543円、60歳男性6194円、同女性4214円、70歳男性1万130円、同女性6839円となる。