2021.03.26 日本少額短期保険協会 「第7回少額短期保険の日」記念イベント開催、少額短期保険大賞に「母子ほけん はぐ」[2021年3月2日]

 日本少額短期保険協会は3月2日、「第7回少額短期保険(ミニ保険)の日 記念イベント」をオンラインで開催した。同協会は、毎年3月2日を「少額短期保険(ミニ保険)の日」と定め、少額短期保険のさらなる認知度向上を目的に記念イベントを実施している(昨年は新型コロナウイルスの影響で中止)。当日は「第7回おもしろミニ保険大賞コンテスト」と「第7回少額短期保険大賞」の発表が行われ、おもしろミニ保険大賞の最優秀賞に「オンラインイベント保険」、少額短期保険大賞に「母子ほけん はぐ」(スマートプラス少額短期保険)が選ばれた。また、2018~20年に新たに設立した少額短期保険事業者がプレゼンテーションを行った。金融庁をはじめ業界関係者156人が視聴した。
 開会のあいさつを行った渡邊圭介会長は、少額短期保険業界はコロナ禍でも確実に成長しており、保有契約は1000万件、収入保険料は1000億円を迎えようとしていると報告、同イベントについては、「多くの人に少額短期保険の日を身近に感じていただくとともに、会員各社も業界に対する期待や責任に加え、連帯感を実感してもらいたい」と述べた。
 続いて、東日本大震災が発生した2011年当時、同協会の会長を務めていたぜんち共済の榎本重秋社長があいさつし、震災時の同協会の対応を振り返った。また、同協会が公益財団法人「みちのく未来基金」を通して10年間支援してきた震災遺児・孤児支援の活動は今期で終了するとし、「震災遺児・孤児支援の活動は終了となるが、これからも業界全体で被災地を応援していきたい」と思いを語った。
 渡邊会長は、みちのく未来基金に最後の支援金を届け、同基金の竹中俊之業務執行理事から、「1期生から9期生の901人に学費支援を行い、そのうち600人近くがすでに社会で活躍している。皆さまからの支援が役立っている」とのメッセージがあったことを報告した。
 これまでなかった保険のアイデアを一般消費者から募集する「おもしろミニ保険大賞」の発表では、最優秀賞に、「オンラインイベント保険」(平田武さん)が選ばれた。同保険は、有料オンラインイベントの主催者を対象にしたもので、主催者の責任ではない通信障害などで配信不能となった場合に、参加費の返金分や配信会場費、演者などの出演キャンセル料の一部を補償するもの。「主催者が加入することでイベントの信頼性が向上する」「継続性があり、主催者側に責任がないが返金が起こりうるリスクを対象としている」といった点が選出のポイントとなった。
 一方、昨年度と本年度に開発された保険商品の中から、最も少額短期保険らしい商品を決める「少額短期保険大賞」では、スマートプラス少額短期保険の「母子ほけん はぐ」が大賞に選出された。発表を受けて同社の小山宏人代表取締役は、同商品は切迫早産や緊急帝王切開、産後うつといった妊婦や子育て期特有のリスクにきめ細かく寄り添う保障を提供していることを説明し、「商品開発の理念である妊婦の心配や困りごとの解決を目指し、引き続き商品内容の改善とサービス向上を図っていきたい」と述べた。
 その後、18年~20年に新たに設立した少額短期保険事業者のMysurance、あおぞら少額短期保険、スマートプラス少額短期保険、ジェイコム少額短期保険、ダブルエー少額短期保険、SUDACHI少額短期保険、カイラス少額短期保険、宅建ファミリーパートナーの8社の社長が、それぞれ自社の概要や創業に至った思い、10年後の目指す姿を語った。