2021.03.08 チューリッヒ生命 終身ガン治療保険プレミアムZ発売へ、将来の「新しい治療」も保障[2021年]

 チューリッヒ生命は4月1日、将来の「新しい治療」を保障する新商品「終身ガン治療保険プレミアムZ」と「3大疾病保険プレミアムZ」を同時に発売する。また、それに合わせ「条件付解約制度」を導入、契約者が安心して最新の「ガン保険」に切り替えられるようにする。
 新商品の「終身ガン治療保険プレミアムZ」は、「終身ガン治療保険プレミアムDX」を改定したもので、これから世に出てくる新しいがん治療にも対応できる終身タイプのがん保険。
 同商品は主契約で「抗がん剤治療給付金」と「自由診療抗がん剤治療給付金」を支払う。所定の抗がん剤治療を受けた月ごとに基準給付月額を最大120カ月分支払う長期保障を提供する(医療機関で抗がん剤を複数月分処方された場合は複数月分の給付金を支払う)。欧米で承認されたものの国内未承認の抗がん剤治療等を保障する「自由診療抗がん剤治療給付金」では、給付金が基準給付月額の2倍のⅠ型に加えて、同4倍を支払うⅡ型も新設した。
 「ガン手術給付金」「ガン特定手術給付金」「ガン放射線治療給付金」(以上、ガン手術特約)、「ガン先進医療給付金」「ガン先進医療支援給付金」(以上、ガン先進医療特約)、それに「ガン入院給付金」「悪性新生物保険料払込免除」「ガン通院給付金」「ガン診断後ストレス性疾病給付金」「ガン診断給付金」はそれぞれ特約となり、顧客は多様なオプションから自分のニーズに合わせて選択できるようになった。
 また、「ガン治療特約」が新たな特約として登場。医療技術の進歩により、がん治療の選択肢として従来の3大治療(手術・放射線・化学療法)に加えて「ゲノム医療」や「免疫療法」などの新しい治療法が出てきたことを受けて、将来のがん治療に幅広く対応できるよう設計されている。顧客は同特約を付加することで「ホルモン剤治療給付金」「自由診療ホルモン剤治療給付金」「ガン緩和療養給付金」に加え、現在のガン保険では対応できない新しい治療方法を保障する「ガン治療関連給付金」を受け取ることができる。
 同時に発売する「3大疾病保険プレミアムZ」は、「3大疾病特約(Z03)」を付加することで、保障対象をがんから3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)に拡大する。
 同社では「終身ガン治療保険プレミアムZ」の発売に合わせ、同社のガン保険に加入している顧客が、同保険に切り替える際に利用できる「条件付解約制度」を同時に導入する。この制度はガン保険の乗換に伴い、乗換後契約の不てん補期間中に被保険者がガンに罹患した場合、乗換前契約の解約を取消し、乗換後契約を無効とした上で、乗換前契約から給付金等を支払う仕組み。
 これまでは、加入していたガン保険を新たなガン保険へ切り替える場合、90日間の不てん補期間中は、新規契約(以下、乗換後契約)と既存契約(以下、乗換前契約)の両契約から保険料を徴取し、同期間が経過した後に乗換前契約の解約手続きを行うことにより、保障の空白期間を避けてきた。今後は、「ガン保険契約等の乗換に関する特約」を付加することで、万が一不てん補期間中にがんに罹患した場合は、乗換前契約の解約手続き後であっても、乗換後契約を無効として乗換前契約を元に戻すことが可能となる。これにより同社のガン保険にすでに加入している顧客は、安心して同社の最新のガン保険へ切り替えることが可能となる。 
 「終身ガン治療保険プレミアムZ」の主契約の基準給付月額10万円、自由診療抗がん剤治療給付金Ⅰ型、保険料払込期間終身、ホルモン剤治療給付月額5万円、自由診療ホルモン剤治療給付月額10万円、ガン緩和療養給付金月額5万円、ガン治療関連給付金月額5万円、悪性新生物保険料払込免除、ガン先進医療給付金、ガン先進医療支援給付金20万円―の場合、加入年齢30歳男性の月払保険料は1575円、同女性は1712円、40歳男性の保険料は2241円、同女性は2171円、50歳男性の保険料は3413円、同女性は2568円となる。
 同社ではこれまで「プレミアム」シリーズを展開することで、同シリーズの販売を開始した13年12月には19万件だった保有契約数が20年9月には120万件を突破する大幅増加を実現してきた。
 チーフ・マーケティング・プロポジション・オフィサーの野口俊哉氏は「医療技術が急激に進歩している今、保険期間が長期にわたる終身タイプのがん保険には、将来のがん治療にも対応する保障が必要だと考えた」と開発コンセプトを語り、「保障性商品のイノベーターとして、今後も積極的に革新的な保障性商品を開発していきたい」と展望を語った。