三井住友海上とヤフーは昨年１２月１０日から、２０１８年１２月に両社が合意した損害保険領域におけるインシュアテック推進に関する取り組みの一環として、「あんしん修理保険」の提供を開始した。ヤフーが運営するオンラインショッピングモール「ＰａｙＰａｙモール」「Ｙａｈｏｏ！ショッピング」で購入した家電製品に故障が生じた場合の長期修理サービスを提供する商品で、ヤフーが三井住友海上の動産総合保険（明細付契約）の保険契約者となって顧客に提供する。
　「あんしん修理保険」は、「ＰａｙＰａｙモール」「Ｙａｈｏｏ！ショッピング」のカート決済画面上で加入手続を行う（２０歳未満、海外居住者、対象外となる商品の購入者は加入できない）。保険の対象は、家電製品のうち、特定の商品カテゴリー（「家電」、「テレビ、オーディオ、カメラ」など）に分類される購入価格５０００円～５０万円の商品。ただし、予約商品・中古品などは保険の対象にはならない。
　保険の対象商品に故障が生じた場合に、保険金額を上限に修繕の上、返送するという補償方法をとる（送付困難な場合は、出張修繕）。購入者は、補償期間を３年間または５年間のいずれかから選択できる。また、「ＰａｙＰａｙモール」では、キャッシュレス決済サービス「ＰａｙＰａｙ」のアプリトップ画面からも利用できるため、「ＰａｙＰａｙ」を通じてもワンストップで保険加入が可能となっている。保険料（相当額）の支払手段は、ＰａｙＰａｙ残高もしくはクレジットカード。
　三井住友海上とヤフーは、２０年１月に「ヤフオク！修理保険」のサービスを開始した。同保険の提供以来、「ＰａｙＰａｙモール」「Ｙａｈｏｏ！ショッピング」のようなオンラインショッピングモールにおいても、商品購入時に簡単に保険に加入したいというニーズがあった。こうしたニーズに応えるため、購入時の決済画面上でワンストップで保険に加入できるように本保険の提供を開始したもの。購入者は、万一の際の事故連絡やその後の手続きもスマートフォンなどで簡単に行うことができる。
　三井住友海上とヤフーは、今後も顧客のニーズに合わせた商品・サービスの開発、販売を通じて、顧客の利便性を向上していくとしている。