2020.10.06 ■アクサ生命 認知症一時金特約新設、終身医療「スマート・ケア」を改定[2020年9月23日]

 アクサ生命は、「アクサの『一生保障』の医療保険スマート・ケア(正式名称:医療治療保険(無解約払いもどし金型))」(以下、スマート・ケ.)を改定し、9月23日から「認知症一時金特約」および「通院支援特約(退院・外来手術時給付型)」を新設、取り扱いを開始した。主契約にこれらの特約をセットした「スマート・ケア認知症重点プラン」をリリース。
 アクサ生命の「スマート・ケア」は、平均在院日数の短期化や入院費用の高額化など、医療環境の変化に対応した次世代型の医療保険をコンセプトに、2017年9月に発売された。今回の改定では、認知症に関する社会的課題に注目し、認知症に備え、認知症になっても、できるだけ「その人らしい」生活を送ってもらうための支援が受けられるよう「認知症一時金特約」を新設した。
 「認知症一時金特約」は公的介護保険制度の要介護1以上に認定され、所定の認知症と診断確定した場合、50万円から150万円の範囲で設定した「認知症一時金」を契約当初から1回を限度に支払う。加入対象年齢は40~80歳。
 内閣府の調査によると国民の高齢化に伴い、25年には65歳以上の約5人に1人が認知症を発症すると推計されている。厚労省の調査では、介護が必要となった主な原因でも認知症によるものの割合が一番高くなっている。認知症に備えるべき費用としては、検査、投薬代等の治療費のほか、介護保険による介護サービス利用のための費用があり、家事援助・生活支援サービス、見守りサービス、学習療法、運動療法など公的介護保険外サービスも必要となる。「認知症一時金特約」は、このような経済的負担をカバーするものとして提供される。
 同時に今回、通院保障をこれまでの日額タイプから一時金給付タイプに改定した「通院支援特約(退院・外来手術時給付型)」を開発、取り扱いを開始した。外来手術(主契約の手術給付金が支払われる手術。ただし、骨髄幹細胞の採取術と特定不妊治療は除く)を受けたとき、または1日以上入院し生存退院したときに、「通院支援一時金」として、特約基本給付金額×5倍の給付金を支払う。入院期間が30日以上の場合は×10倍となる。特約基本給付金額は、主契約の基本給付金額以内かつ3000~1万円で設定する。通算限度は「なし」としている。
 同社では、「お客さま本位の業務運営」を実現するための取り組みの一つとして、新規契約・保全の手続きをした顧客にアンケートを実施しているが、通院給付金を支払った顧客から「通院するたびに、コールセンターへ連絡しないといけないのが面倒」「今後も定期的に通院があるが、もらえる通院保障の総額は結局いくらになるのか?」「入院や手術があれば、普通は通院もある。保障内容がわかっているなら、通院給付の請求に必要な書類を同封してもらえると、何度も書類のやり取りをしなくて済むのに」といった「声」が寄せられていた。そこで、入院前後または手術後に通院したときに通院日数に応じて支払っていた通院給付金を、外来手術を受けたときまたは入院し生存退院したとき通院日数によらず一時金を支払うように改定、顧客が入院や手術の給付金と同時に手続きできるように請求にかかる手間を軽減、顧客の給付金請求にかかる利便性を向上させた。
 主契約が手術給付金・放射線治療給付金・入院治療一時金・集中治療給付金を支払う医療治療保険(無解約払いもどし金型)Ⅲ型(10倍型)で基本給付金額5000円、災害入院給付金・疾病入院給付金を支払う入院給付特則A型(60日型)が1.0倍で、これに通院支援特約(退院・外来手術時給付型)の特約基本給付金額5000円と認知症一時金特約の認知症一時金額100万円の保障を付加し、保険期間・保険料払込期間が終身、保険料払込方法が口座振替月払とした場合の保険料例は、40歳男性が4155円、同女性が3885円、50歳男性が6100円、同女性が5445円、60歳男性が9380円、同女性が8220円となる。
 スマート・ケアの既契約者は認知症の保障のみ契約することも可能。