2020.09.28 ■東京海上日動 eスポーツ包括保険の販売を開始、注目される市場の発展に貢献[2020年]

 東京海上日動は9月から、eスポーツイベントの主催者が抱えるリスクを包括的に補償するパッケージ保険(以下、eスポーツ包括保険)の販売を開始した。eスポーツとは、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉えるもの。国内eスポーツの市場は、2019年の約60億円(注)から、25年には約700億円への拡大が見込まれ、さまざまな企業が主催者あるいはスポンサー等として市場に参入しており、非常に注目されている。
 eスポーツ市場は今後5Gの普及もあり大きく拡大していくことが見込まれているが、その一方で、特にサイバー攻撃の標的となる機会の増加が想定されている。また、eスポーツでは、開催会場を設営し人が集まることによるリスクと、ネットワークを活用してバーチャルな空間を利用することによるリスクの両面があり、その双方への対応が求められている。
 これらを踏まえ、東京海上日動は、eスポーツイベント主催者の抱える多様なリスクに対して、漏れなく必要な補償を提供できるよう、eスポーツ包括保険を開発した。
 eスポーツ包括保険では、次のリスクに対応する補償から必要な補償を選択することが可能。
 ①賠償責任リスク(会場の設営ミスによりイベント参加者や選手に大会中にケガを負わせた場合、第三者からイベント用に借用していた施設や設備を損壊した場合)②サイバーリスク(サイバー攻撃によって参加者の個人情報や参加企業の情報を漏えいした場合、プログラムやデータ等の許諾範囲を超えてネットワーク上で公開し他人の著作権を侵害した場合)③イベント中止リスク(大型台風の接近に伴いeスポーツイベントが中止となった場合、eスポーツイベント会場で火災が発生したことによりイベントが中止になった場合。※ただし、被保険者が常時所有、使用または管理する施設の滅失、損傷または汚損は除く)。
 経済産業省の委託を受けた一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)の報告書「日本のeスポーツの発展に向けて~更なる市場成長、社会的意義の観点から~」では、eスポーツの直接市場における長期目標を2025年に600~700億円としており、さらに、この目標にとどまらず、25年以降も市場規模を拡大させる余地があることを確認したとしている。また、エコシステム領域における経済活動、波及領域へ及ぼす経済効果を含めた全体の長期目標は25年に2850~3250億円ともしている。
 東京海上日動では今後、eスポーツ包括保険の他、スポンサーやプロスポーツ運営団体向けに、eスポーツ選手が事故で負傷した際の不稼働リスクへの対応も検討していくとのこと。同社は、eスポーツに関する保険の開発と提供を通じて、eスポーツ市場の発展に貢献していくとしている。
 (注)KADOKAWA Game Linkage調査結果より。