2020.09.18 ■オリックス生命 米ドル建終身「キャンドル・ワイド」発売、特徴は“手厚い生前給付”[2020年]

 オリックス生命は9月16日と17日の2日間、10月2日に発売する新商品「米ドル建終身保険Candle Wide(キャンドル・ワイド)」に関するファイナンシャルプランナー向け説明会をオンラインで開催した。同商品の「充実保障プラン」は、基本の死亡保障の他、重篤な傷病や介護状態になった場合にも保険金を受け取ることができる。登壇した同社プロフィットマネジメント部長の片岡潤氏は「コンセプトは、人生100年時代に求められる新しい終身保険。長く働き、長く生きることが想定される新しい時代のお客さまニーズに応えたいと考え、従来の“残すための保障”に加えて、手厚い生前給付という“生きるための保障”を用意した」と開発のねらいを説明した。
 「キャンドル・ワイド」は終身保険(低解約払戻金型)である主契約と、生前給付の機能を有する特約で構成された商品で、契約者は特約を付加した「充実保障プラン」と、主契約のみの「基本保障プラン」のいずれかを選択できる。
 「充実保障プラン」のポイントは、①重篤な傷病や介護状態で保険金を受け取ることができる特定疾病障害介護終身保険特約②主契約と特約の保険金額の設定割合による保障性(生前給付額)と貯蓄性(CV払戻率)のバランス調節が可能な点③主契約・特約ともに払込期間中の払戻率を抑制することにより、保険料を抑制した設計―の3点。
 がん、心筋梗塞、脳卒中の3大疾病、身体障害、介護について、同社所定の条件に該当した場合に保険金が支払われる仕組みとなっている。
 毎回の保険料はドル建で一定額となるが、円入金特約が付加されているため、保険料は「円」で払い込むこととなり、同社所定の為替レートの変動に応じて保険料は変化する。保険金・解約払戻金の受け取りは「円」または「米ドル」から選択可能となっている。
 契約年齢は15歳~64歳(保険料払込期間により変動あり)。保険料の払い込み期間は終身払いと短期払い(10年・15年・20年払済、50歳・55歳・60歳・65歳・70歳・75歳・80歳払済)から選択できる。
 契約者が申込日において70歳以上の場合には、「高齢者募集ルール」(契約者親族同席での重要事項の説明と「意向確認書兼適合性確認書」の記入、2回以上の面談、契約者・親族からの「外貨建商品の申込みに関する確認兼同意書」の取得)を適用するという。
 昨今の高齢化の状況や介護を取り巻く環境などを紹介した上で新商品の内容を説明した同社代理店営業企画推進部の衣笠勇志氏は「2007年には438万人だった65歳以上の要介護者数は、16年には619万人と、1.4倍に増えている。要介護状態になる原因は、65歳以上の要介護者等の約5人に1人が『認知症』で、今後も増加傾向が続くと予想される。他方では、介護費用も年々増加している」と述べ、介護への備えの重要性を訴えた。