2020.08.04 ■外国損保協会 2019年度業容、元受正味0.6%増にとどまる[2020年7月22日]

 外国損害保険協会(FNLIA)は7月22日、会員会社の2019年度(19年4月~20年3月)業容を発表した。それによると、会員18社の収入保険料(積立保険料除く)の合計は、8725億円となった(注)。会員会社18社中、再保険会社3社を除く15社の元受正味保険料(除く積立)の合計は、前年度比0・6%増の7502億円となった。元受正味保険料の種目別では、自動車保険2184億円(同2・4%減)、傷害保険1932億円(同1・3%減)、新種保険1591億円(4・8%増)、火災保険1437億円(5・4%増)など。

 各社別の収入保険料(除く積立)では、AIG損保が5027億円となり、会員会社全体の58%のシェアとなった。チューリッヒ保険962億円、チャブ保険703億円、アメリカンホーム508億円、ミュンヘン再保険478億円、アリアンツ188億円、現代海上149億円、カーディフ損保142億円と続いた。
 また、元受正味保険料(除く積立)は、AIG損保が4837億円でトップ。次いで、チューリッヒ保険961億円、チャブ保険641億円、アメリカンホーム496億円、カーディフ損保125億円の順。元受会社の増収率では、スター保険が45・1%増、スイス損保が32・9%増、現代海上が17・4%増、カーディフ損保が12・6%増と2桁伸展だった一方、4社が前年実績を下回った。
 代理店数は元受15社合計で2万3699店で前年度より3535店減少した。会社別ではAIG損保が2万110店で84・5%のシェア。チャブ保険が2072店でこれに次ぐ。また、社員数は全体で9369人で、前年度より554人増加した。AIG損保が6797人で72・5%のシェア、チューリッヒ保険が853人でこれに次ぐ。
(注)スイス再保険会社は、保険契約の包括移転と事業譲渡を実施し、2020年1月1日からスイス・リインシュアランス・カンパニー・リミテッド日本支店の全ての業務をSwiss Re Asia Pte. Ltd. Japan Branchに移管した。よって、当期は20年1月1日から20年3月31日であり、報告の数字は当期のものとなっている。