2020.07.03 ■損保協会発表 19年度決算概況、支払保険金は3・11除き過去2番目の金額[2020年6月26日]

 損保協会は6月26日、加盟28社の2019年度決算概況を発表した。それによると、正味収入保険料は、火災保険や自動車保険の増収などにより、前年度比2・6%増の8兆6094億円となった。正味支払保険金は、台風15号や台風19号による保険金支払いなどもあり、東日本大震災直後の11年度を除き過去2番目の金額で、同5・6%減の5兆268億円。当期純利益は、特別損失の増加などにより、同32・4%減の4576億円となった。

 保険引受の概況では、正味収入保険料は、火災保険が前年度比8・1%、自動車保険が同1・3%増加したことなどから、同2・6%(2166億円)増の8兆6094億円と前年実績を回った。
 正味支払保険金は、台風15号や台風19号による保険金支払いなどもあり、東日本大震災直後の11年度を除き過去2番目の金額となったが、前年比では同5・6%(2973億円)減少して、5兆268億円となった。国内自然災害による全種目合計(家計地震保険を除く)の発生保険金額は、18年度が7081億円、19年度が4430億円となっている。
 損害率は、正味支払保険金の減少および正味収入保険料の増加により、同5・2ポイント低下の63・9%となった。
 事業費率は、諸手数料および集金費の増加などにより、同0・1ポイント上昇の32・6%となった。損害率と事業費率を合計したコンバインド・レシオは、同5・1ポイント低下の96・5%となった。
 以上の増減益要因の他、保険金支払いの減少に伴う責任準備金戻入額の減少や、大規模な自然災害に備えての同繰入額の増加などにより、保険引受利益は、同51・1%(984億円)減の942億円となった。
 資産運用収益は、有価証券売却益の減少などにより、同13・2%(1115億円)減益の7353億円となった。一方、資産運用費用は、有価証券評価損の増加などにより、同55・4%(564億円)増の1583億円。資産運用収益から資産運用費用を差し引いた資産運用粗利益は、同22・5%(1679億円)減の5769億円となった。
 経常利益は、資産運用粗利益の減益などにより、同31・0%(2678億円)減の5965億円。経常利益に特別損益や法人税等合計を加減算した当期純利益は、特別損失の増加などにより、同32・4%(2189億円)減益の4576億円となった。
 総資産は、前年度末に比べ2・7%(8628億円)減少し、30兆6480億円となった。
 ソルベンシー・マージン比率は、協会加盟会社28社とも法律で求める水準を超えており、経営の健全性について問題ない水準となっている。