2020.02.26 ■SOMPOHD 19年度第3四半期決算、純利益は減益 業績予想対比では順調[2020年2月14日]

 SOMPOホールディングスが2月14日に発表した2019年度第3四半期決算によると、連結経常収益は前年同期比3・8%増(1032億円増)の2兆8277億円となった。このうち、連結の正味収入保険料は損保ジャパン日本興亜と欧米で展開するSompoインターナショナル(以下、SI)が引き続きけん引し、同3・9%増の2兆1471億円となった。生命保険料は同1・8%増の2590億円。連結経常費用が同1126億円増加して2兆6738億円となったため、連結経常利益は同94億円減益の1539億円。修正利益では同283億円の増益だった。親会社株主に帰属する四半期純利益(以下、当期純利益)は同96億円減益の1087億円。ただし、通期業績予想に対する進捗率は92%で順調な推移を示している。

 国内損保事業のうち、損保ジャパン日本興亜の正味収入保険料は、火災保険、自動車保険が増収をけん引、中小企業向けの新種保険も引き続き好調だったところから同2・5%増の1兆6544億円となった。種目別では、火災が長期契約を中心とした新規契約の増加、企業物件を中心とした料率適正化などを主因に同10・8%増と大幅に増収、2207億円となった。海上は同2・0%増の350億円。自動車は19年1月の商品改定によるノンフリートの単価アップに加え、大口フリートの成約などにより増収し、同1・2%増の8095億円となった。自賠責は同3・1%増の2133億円。その他は中小企業向けパッケージ商品の販売が引き続き好調で、同2・0%増の2465億円となった。その他のうち、賠償責任は同0・4%増の1328億円。また、傷害は同2・1%減の1291億円だった。自賠責・家計地震を除いた正味収入保険料合計では同2・4%増の1兆4407億円となった。
 国内自然災害の影響の減少を主因に、発生保険金(除く自賠責・家計地震、損調費含む)は同516億円減の9246億円だった。自賠責と家計地震を除いたE/I損害率は同3・9ポイント改善の65・5%となった。正味事業費率(自賠責・家計地震を除く)は着実な社費の削減などにより、事業費率を計画通りコントロールし、同0・3ポイント低下の33・5%となった。リトンベースのコンバインド・レシオ(自賠責・家計地震を除く)は、同6・0ポイント改善し、95・8%となった。E/Iベースのコンバインド・レシオでは、4・2ポイント改善の99・0%だった。
 国内自然災害の影響が減少した一方で、良好な損害率を背景とした異常危険準備金取崩し額の減少や再保険コスト増・消費増税影響もあり、保険引受利益は、同370億円減益の268億円となった。なお、異常危険準備金にかかる影響を除いたコア保険引受利益は、前年同期の▲402億円から429億円増益の27億円となる。今後、支払進捗に伴う異常危険準備金の取り崩しを見込んでいる。
 資産運用損益では、ネット利息及び配当金収入が前年同期比15億円増の574億円、有価証券売却益が同82億円増の479億円などとなり、資産運用粗利益は同13億円の減益で956億円となった。政策株式はおおむね計画どおり削減しており、削減額は967億円となっている。
 経常利益は同340億円減益の1103億円、当期純利益は、同262億円減益の822億円となった。一方で、異常危険準備金繰入額等、価格変動準備金繰入額、有価証券売却損益・評価損、特殊要因を加減した修正利益は同283億円増益の356億円となっている。
 なお、単体ソルベンシー・マージン比率は前年度末比48・6ポイント上昇し、770・8%となった。
 国内生保事業で、SOMPOひまわり生命は、新契約高(個人保険)は前年同期比45・8%減の1兆8501億円、新契約年換算保険料(個人保険)が同31・5%減の183億円だった。保有契約高(個人保険と個人年金保険の合計)は同3000億円増の26兆2000億円。保有契約年換算保険料(個人保険と個人年金保険の合計)は同29億円増(うち保障性商品は同63億円増)の3788億円だった。保障性商品を中心とした保有拡大により、保険料等収入は拡大し、同0・9%増の3264億円となった。
 保険金等支払は、同8・4%増の534億円、事業費は同6・4%減の632億円、資産運用損益は同11・7%増の360億円で、基礎利益は同0・2%増の242億円となった。経常利益は同5・7%増の243億円。当期純利益は同6・5%増の143億円となった。事業費効率化が寄与し、通期予想(160億円)対比進捗率は89%と順調。修正利益は259億円と通期業績予想340億円に対しおおむね順調。単体ソルベンシー・マージン比率は前年度末比91・8ポイント上昇の1599・3%となった。
 介護・ヘルスケア事業等の業績は、入居率が引き続き改善するとともに、生産性向上によるコスト削減も寄与し、修正利益は前年同期比14億円増益の55億円を計上した。SOMPOケアの修正利益は同13億円増益の46億円を計上、計画を上回る進捗となった。
 海外保険事業の収入保険料は、SIのスペシャルティ保険を中心に拡大し、同427億円増の4596億円(持分割合を反映した数値)、修正利益は、前年度の米国ハリケーンの追い込み計上(▲111億円)剥落や、SIおよびシゴルタの利益成長が主因で143億円増益の414億円となった。
 地域別に見ると、収入保険料は欧米が同386億円増の3422億円、アジア・中東が同82億円増の641億円、南米が同42億円減の531億円だった。修正利益は欧米が同121億円増の299億円、アジア・中東が同27億円増の107億円、南米が同5億円減の7億円となった。