2020.01.10 ■SOMPOひまわり生命 健康応援型商品「ブルー」発売、糖尿病患者の治療継続支援[2019年12月24日]

 SOMPOひまわり生命は2019年12月24日、糖尿病患者向け保険「ブルー」(糖尿病患者向一時金給付医療保険)の販売を開始した。糖尿病は年々患者数が増加しているものの、治療によって重症化を予防できることが分かってきている。一方で、自覚症状が無い疾病であることから、治療の離脱の起こりやすさが課題となっていた。同商品は、保障をH2社の生活習慣病管理アプリ「シンクヘルス」と一緒に提供することで糖尿病患者の治療の継続を支援する仕組み。同社では同商品を通じて「保険+重症化予防」という新たな価値「インシュアヘルス」を提供していく考えだ。
 「ブルー」は糖尿病の治療中でも40歳から69歳まで申し込めるインターネット専用の医療保険で、糖尿病の悪化や合併症による入院・手術のほか、糖尿病以外の病気にも幅広く対応している。心疾患、脳血管疾患による入院・手術の場合は特定生活習慣病追加給付特則により特に手厚い保障を提供する。
 また、各測定対象期間の満了時に、①各測定対象期間中に測定したHbA1c値が7.5%未満になったことがあること②各測定対象期間の満了時までの保険料が払い込まれていること―の2点の条件を満たせば、1年ごとに1カ月分の保険料相当額に当たる還付金を支払う仕組みとなっている。
 5年間の保険期間満了後に所定の条件を満たしていれば、通常の医療保険に移行することもできるという。
 H2社が提供する「シンクヘルス」は糖尿病をはじめとした慢性疾患と向き合うためのサポート機能が充実しており、血糖値・血圧・体重・薬剤・運動などを簡単に管理できる。
 「ブルー」の申し込みには「シンクヘルス」のアプリのダウンロードが必要で、ダウンロード後、SOMPOひまわり生命をパートナー登録することで保険申し込み手続きに移行できる。
 12月19日にSOMPOひまわり生命本社ビル(東京都新宿区)で行われた新商品説明会に登壇した大場康弘社長は「日本には300万人の糖尿病患者がおり、リスクが高い人も含めればその数は1000万人にも上る。この方たちにこれまで保険会社として十分なソリューションを提供できていなかったことに対して解決策を提供したいと考えた」と開発背景を説明し、「健康応援企業として、万が一の際の生命保険の価値を大切にしながら、早期発見・予測・予防のサービスでお客さまの毎日に寄り添う会社を目指したい」と強調。現在、保険料収入の25%を占めるインシュアヘルス商品を伸展させ、25年をめどに80%まで引き上げていきたいとの考えを示した。
 続いて登壇したH2社のエド・デンCEOは「糖尿病患者はこれまで保険に入りたくても入れなかったり、条件が付いたりしていたが、当社のアプリを組み合わせ、数値をコントロールできることを示すことで、健常者と同じように保険に入ってもらえるようになる。今回のプロジェクトを私は非常にエキサイティングに感じている」と期待を示した。
 主契約では、病気やケガによる入院に対する「入院一時金」(1回の入院につき7万円・5万円・3万円の3タイプ)、病気やケガによる所定の手術・放射線治療、造血幹細胞移植を目的とした骨髄幹細胞または末梢血管細胞の採取術に対する「手術給付金」(1回につき7万円・5万円・3万円の3タイプ)を支払うほか、「HbA1c健康支援還付金」として1年ごとに1カ月分の保険料相当額を支払う。また、特定生活習慣病追加給付特則により、心血管または脳血管疾患による入院に対して「特定生活習慣病入院一時金」(1回の入院につき7万円・5万円・3万円の3タイプ)、心血管または脳血管疾患による所定の手術に対して「特定生活習慣病手術給付金」(1回につき7万円・5万円・3万円の3タイプ)を支払う。
 保険期間・保険料払込期間5年、「入院一時金」「手術給付金」「特定生活習慣病入院一時金」「特定生活習慣病手術給付金」各5万円、「HbA1c健康支援還付金」(1カ月分の保険料相当額)のプラン(月払のみ)の場合の保険料例は、契約年齢40歳男性で1カ月2150円、同女性で2650円、60歳男性で3450円、同女性で2900円など。