2019.01.08 ■ダイレクト自動車保険 19年度第2四半期決算、5社が前年同期比増収[2019年]

 ダイレクト自動車保険7社(ソニー損保、アクサ損保、セゾン自動車火災、チューリッヒ保険、三井ダイレクト損保、SBI損保、イーデザイン損保)が発表した2019年度第2四半期(19年4月1日~9月30日)決算によると、7社の自動車保険の元受正味保険料などの合計は前年同期比4.7%増(注)の1770億円と前年同期実績を上回った。5社が前年同期比プラスで推移した。
 ソニー損保の自動車保険は、保有契約件数が伸びた結果、元受正味保険料が前年同期比4.2%増の536億円と引き続き堅調に推移した。同社全体の正味収入保険料は同4.9%増の593億円、経常収益は同5.0%増の606億円となった。経常利益は同5.9%増の57億円で、中間純利益は同5.6%増の41億円となっている。
 アクサ損保の自動車保険の元受正味保険料は同2.6%増の264億円と順調な伸びを示し前年同期実績を上回った。同社の経常利益は、前中間期に責任準備金戻入額が計上されていたことなどにより前年同期比15億円減の21億円、中間純利益は15億円となっている。
 セゾン自動車火災の自動車保険の元受正味保険料は同19.8%増の252億円と2桁の伸びを示した。なお、同社は19年7月にそんぽ24と合併している。セゾン自動車火災とそんぽ24(19年度第1四半期分)を合算した9月末の自動車保険元受正味収入保険料は266億円で、合算ベースでの増収率は0.2%増だった。セゾン自動車火災単体の経常収益は同18.1%増の272億円で、経常損失が15億円だが、前年同期比12億円減少した。中間純損失も17億円だが、同11億円減少している。そんぽ24との単純合算ベースでは、経常損失は11億円で9億円減少、中間純損失も14億円で8億円減少している。
 チューリッヒ保険の自動車保険の元受正味保険料は同4.8%増の214億円と伸展した。新規契約、継続契約共に好調を維持している。同社の合計収入保険料は同2.9%増加し、472億円となった。経常損失が31億円だが、前年同期比約7億円減少。中間純損失も31億円だが、同じく7億円減少している。
 三井ダイレクト損保の自動車保険の元受正味保険料は同1.9%減の176億円だった。
 SBI損保の自動車保険の元受正味保険料は同4.4%減の175億円となった。
 イーデザイン損保の自動車保険の正味収入保険料は同7.5%増の153億円と順調に伸びている。
 (注)7月にセゾン自動車火災と合併したそんぽ24の当年度の成績を加え、同社を含む前年同期成績と比較した場合の増収率は2.1%増だった。