2019.09.03 東京海上日動 ウェルスナビと業務提携 DC加入者の資産形成支援

 東京海上日動は8月26日、顧客の資産をロボアドバイザーが自動で運用するサービス「WealthNavi」を提供するウェルスナビ㈱(以下、ウェルスナビ社)と、確定拠出年金(DC)加入者の資産運用を総合的にサポートすることを目的に、業務提携を行ったことを発表した。提携により、東京海上日動の企業型確定拠出年金の加入者向けに「WealthNavi」の口座開設の媒介を行うことで、加入者が資産の取り崩しを開始するまでの期間の運用と、ライフプランに則した資産形成をサポートする。サービス提供開始は同日、8月26日から。

 ウェルスナビ社は「働く世代に豊かさを」というミッションの下、人々に次世代の金融インフラを届けることを目指してプロダクトをデザイン・開発しており、スマホ1つで資産を自動で運用するロボアドバイザー「WealthNavi」を提供している。
 東京海上日動の確定拠出年金制度では、加入者の約9割が、60歳以降に確定拠出年金の資産を一時金で受け取っている。一方で、受け取り時点では資産の使途が決まっていないケースが多いことから、「WealthNavi」を提供することで、資産の取り崩しを開始するまでの期間の運用をサポートする。
 また、老齢期の資産形成を目的とする確定拠出年金制度に加え、現役世代の資産形成もサポートする「WealthNavi」を提供することにより、加入者のライフプランに則した資産形成のサポートが可能となる。
 なお、同サービスは東京海上日動が確定拠出年金法に基づく運営管理機関として提供するサービスではなく、同サービスの提供対象外となるプランもある。
 7月には、同社が受託する確定拠出年金の加入者数は55万人を超えた。将来のための資産形成手段の一つとして、多くの人が利用している一方で、人生100年時代といわれる中、加入者の中には「60歳以降に受け取る確定拠出年金の資産を引き続き運用したい」という人や「60歳以前でも確定拠出年金の上乗せとして資産形成を行いたい」という人も多く存在している。
 このような環境認識の下、東京海上日動では今回、加入者の資産形成をサポートすることを目的にウェルスナビ社と業務提携を行うこととした。
 ウェルスナビ社の概要は次の通り。
 ▽社名:ウェルスナビ株式会社
 ▽代表者:代表取締役CEO柴山和久
 ▽設立:2015年
 ▽所在地:東京都渋谷区渋谷2―17―5シオノギ渋谷ビル12F
 ▽主な事業:金融商品取引業