2019.08.27 第一生命 タブレット型PC「DL PadⅡ」導入 医的査定結果(見込)を即時判定

 第一生命は8月16日、新たな次世代インフラを搭載したタブレット型モバイルパソコン「DL PadⅡ(ディーエル・パッドツー)」を導入した。最新のデジタル画像解析技術や、ビッグデータを活用した新たな機能等の搭載で、顧客の利便性・サービス向上に加え、コンサルティング力のさらなる強化を目指す。「DL PadⅡ」により、健康診断書扱や見直し契約における医的査定結果(見込み)の即時判定が可能になった他、保全手続きのデジタル化により顧客利便性が向上。画面はシニアの顧客にも配慮した構成となっている。また、ビッグデータ解析により、最適な商品・サービスを最適なタイミングで顧客へ案内し、生涯設計デザイナーのコンサルティング力の向上を図る。

 生命保険の申し込みにおいて、引受に関わる医的査定のために健康診断結果を提出する場合、従来は健康診断結果のコピーが必要だった。今回、「DL PadⅡ」の導入により、健康診断結果を端末搭載のカメラで撮影することで、コピーの提出を不要としたことに加え、撮影した結果を即時に本社へ送信することで、医的査定結果の見込みをその場で提示することが可能となった。告知扱の新規契約だけでなく、健康診断書扱や見直し契約における医的査定結果(見込み)の即時判定は、生保業界初(2019年7月、同社調べ)となる。
 また、すでに実現している契約手続きに加え、保全手続きのうち頻度の高い名義変更や保険料払込変更等の手続きについてもデジタル化した。不備による書類の取り直しの削減や、複数の手続きを1回の署名で完了できる機能により、顧客の負担軽減を図る。手続きに必要な本人確認書類等は、端末搭載のカメラで撮影して即時に本社へ送信することで、変更手続き完了までの日数を短縮する。デジタル化の対象となる保全手続きは、継続的に拡大していく予定。
 顧客が確認する画面については、社外専門家の意見などを取り入れ、大きくはっきりとしたフォントを採用するなど、デザインを刷新するとともに、より分かりやすくスムーズに手続きができるよう、紙のように書きやすいモバイルパソコンの採用や、指操作による画面拡大機能を搭載した。
 さらに、加入契約やさまざまな顧客情報・接点情報等のビッグデータ解析を通じ、第一生命、第一フロンティア生命、ネオファースト生命の国内3生保でのマルチブランドを生かした商品ラインアップの中から、より顧客のライフイベント・家族構成・ニーズ等に合った最適な商品・サービスを、より最適なタイミングで案内する。ビッグデータ解析に当たっては、分散処理システム「IDAA」で高速化した業界最高水準の高速分析プラットフォームを導入。営業支援等の基幹業務での「IDAA」の活用は国内金融機関で初めて(19年7月、同社調べ)。契約者に加えて、契約前の顧客も含めたすべての顧客について、生涯設計デザイナーや窓口といった対面チャネルだけでなく、コンタクトセンターやウェブサイト・スマートフォンアプリといった非対面チャネルを含めた接点情報、契約情報、各種請求・申し出情報等を集約し、第一生命の対面・非対面のすべてのチャネルで共有することで、均一かつ高品質なサービスの更なる強化を図る。
 また、ワーク・スマートへの取り組みとして、①法人情報プラットフォーム構築によるコンサルティング力の強化②代理店システムの刷新による代理店業務の利便性・生産性向上―を実現する。
 法人情報プラットフォーム構築によるコンサルティング力の強化では、法人の顧客情報(企業情報、契約情報、コンタクト・接点履歴情報等)を一元管理し、全社で共有できるプラットフォームを構築することにより、法人顧客へのコンサルティング力の高度化を図る。
 代理店システムの刷新による代理店業務の利便性・生産性向上については、代理店向け営業支援システムをマルチプラットフォームに対応させることで、Windowsに加え、iOS・Androidのさまざまなタブレット端末での利用を可能とした。これにより、外出先での業務の幅が広がるなど、代理店の営業活動支援の強化を図る他、代理店経由の契約手続きについても、20年度中のデジタル化を目指している。
 情報セキュリティに関しては、デジタル化したすべての手続きをオンライン化するため、端末に搭載のカメラで撮影した手続き書類等のデータは端末内には保存されない。また、モバイルパソコン起動時のログイン認証では、従来のパソコンキー(USBキー)による本人認証に加え、顔認証システムを新たに導入し、情報セキュリティのさらなる強化を図る。
 同社では、今回の取り組みによる「カスタマー・ファーストのさらなる追求」の実践を通じ、人々のQOL向上につながる安心の最高峰を届けていくとしている。