2019.08.07 損保協会集計 2018年度損害保険代理店統計 代理店実在数18万319店に

 損保協会は7月30日、日本に損害保険代理店を持つ国内損保会社28社と外国損保会社10社の2018年度末における代理店実在数や募集従事者数等を取りまとめ、発表した。それによると、代理店実在数は18万319店で、前年度末(18万6733店)に比べ6414店(3.4%)減少した。募集従事者数は206万4308人で、同8580人(0.4%)減少した。

 国内元受・外国元受を合わせた元受正味保険料の合計は9兆6687億円で、このうち代理店扱は8兆8417億円、直扱(通信販売など)は7723億円、保険仲立人(保険ブローカー)扱は546億円だった。
 募集形態別の元受正味保険料の割合は、代理店扱は全体の91.4%を占め、直扱は8.0%、保険仲立人(保険ブローカー)扱は0.6%となった。いずれもほぼ横ばいで推移しているが、直扱が0.1ポイント増加し、代理店扱いが0.1ポイント減少した。
 代理店の形態別構成比は、専業18.7%(3万3741店)に対し副業81.3%(14万6578店)、法人56.8%(10万2466店)に対し個人43.2%(7万7853店)、専属77.2%(13万9179店)に対し乗合22.8%(4万1140店)となった。
 扱い保険料では、火災・自動車・傷害合計の6兆3848億円のうち、法人代理店・個人代理店別では、法人が5兆9829億円(93.7%)、個人が4019億円(6.3%)、専属・乗合別では、専属2兆2325億円(35.0%)、乗合4兆1523億円(65.0%)となっている。
 主な保険募集チャネル別代理店数の構成比は、自動車関連業(自動車販売店、自動車整備工場)の代理店が52.3%、保険商品の販売を専門に行う専業代理店が18.9%、不動産業(賃貸住宅取扱会社、住宅販売会社)の代理店が11.4%だった。
 都道府県別に代理店実在数を比較すると、全ての都道府県で減少した。全国で代理店実在数が最も多いのは1万9871店の東京都で、前年度から625店(3.0%)と大きく減少した。
 新設代理店は8935店で、前年度から1173店(11.6%)減少、廃止代理店は1万5349店で、同4069店(21.0%)減少した。