2019.07.30 ニッセイ・ウェルス生命 ステップアップ年金〈外貨建〉 6月から野村証券で販売開始
ニッセイ・ウェルス生命は、6月から「ニッセイ・ウェルス ステップアップ年金〈外貨建〉」(正式名称:指数連動型年金特約付指定通貨建個人年金保険)の販売を開始した。外貨建て商品に抵抗がない富裕層を対象とした商品で、「ふえる期待と減らない安心」の両方の特徴があり、現在は野村証券が取り扱っている。
ステップアップ年金は、マーケットにおける指数の動きに応じて毎年計算される「たのしみファンド」によって、積立金を増やすことができる外貨建ての定額年金で、特徴は大きく三つある。
特徴の一つ目は、マーケット(指数)が上昇することで「たのしみファンド」の積み増しにより積立金を増やせる点で、指数は日経平均株価とS&P500(R)のいずれかを選ぶことができる(契約後の変更は不可)。一度増えた積立金額は、マーケットが下落しても減らない仕組みで、支払った一時払保険料は指定通貨建てで下回ることがないので安心して運用できる。
特徴の二つ目は、マーケットの変動を1年ごとに判定する点。一般的な資産運用では、運用開始から大幅なマーケットの下落があった場合に、投資元本がプラスになるには運用開始時のプライスまで回復を待たなければならない。同商品の場合は、マーケットの変動は前年比で判定する。そのため、仮に据え置き期間中の通算でマーケットが下落したとしても、その間、1年でも上昇局面があれば、「たのしみファンド」が加算されて積立金は増加するため、“ふえる期待”を持って運用することができる。また、据え置き期間(運用する期間)は5年または10年から選択できる。つまり、「たのしみファンド」の加算のチャンスは5回または10回ある。
特徴の三つ目は、「たのしみファンド」をいつでも引き出せる点。そのため同社では、「例えば孫の入学祝い、夫婦での海外旅行、老後のための住宅リフォームなどの資金に活用いただける」としている。据え置き期間が満了すると、一時金または年金での受け取りを選択できる。さらには、自分で受け取らず、外貨建ての終身保険に移行することも可能。
契約年齢(契約日における被保険者の満年齢)は、据え置き期間5年タイプの場合は0~90歳、10年タイプの場合は0~85歳。
指定通貨は米ドルと豪ドル。一時払保険料(基本給付金額)は最低2万米ドル/豪ドル、最高10億円(注)。
保険料払込方法は一時払いのみで、契約者は被保険者の3親等以内の親族(法人契約可)。死亡給付金受取人は被保険者の3親等以内の親族で、複数人選ぶこともできる。年金受取人は契約者または被保険者。
その他の取り扱いとしては、被保険者が入院中の場合は加入不可。配当金はない。指定通貨の変更、据え置き期間の延長・短縮、基本給付金額の増額および契約者貸付の取り扱いもない。
(注)同社の定める他の保険契約の基本給付金額等+今回申し込みの基本給付金額が10億円以下になるように設定。