2019.07.03 損保協会発表 18年度決算概況、正味支払保険金 13.2%増

 損保協会は6月25日、加盟26社の2018年度決算概況を発表した。それによると、正味収入保険料は、地震保険を主とした火災保険や新種保険の増収などにより、前年度比0.1%増の8兆3928億円となった。正味支払保険金は、地震保険の支払いの増加、国内自然災害による火災保険の支払いの増加などにより、同13.2%増の5兆3242億円。当期純利益は、特別利益の減少などにより、同0.3%減の6765億円となった。

 保険引受の概況では、正味収入保険料は、地震保険が前年度比21.2%、新種保険が同6.6%増加したことなどから、同0.1%(122億円)増の8兆3928億円と前年実績を上回った。
 正味支払保険金は、「大阪府北部を震源とする地震」や「平成30年北海道胆振東部地震」による地震保険の支払いの増加、「平成30年7月豪雨」や台風21号・24号などの国内自然災害による火災保険の支払いの増加などにより、同13.2%(6219億円)増加して、5兆3242億円となった。
 損害率は、正味支払保険金及び損害調査費の増加により、同7.6ポイント上昇の69.1%。なお、各年度に発生した国内自然災害による全種目合計(家計地震保険を除く)の発生保険金額は、17年度が2347億円、18年度が7081億円となっている。
 事業費率は、保険引受に係る営業費及び一般管理費の減少や諸手数料及び集金費の減少により、同0.1ポイント低下の32.5%。損害率と事業費率を合計したコンバインド・レシオは、同7.5ポイント上昇の101.6%となった。
 以上の増減益要因の他、保険金支払いの増加に伴う責任準備金戻入額の増加などにより、保険引受利益は、同31.2%(872億円)減の1926億円となった。
 資産運用収益は、利息及び配当金収入が増加したことなどにより、同12.3%(925億円)増益の8468億円となった。一方、資産運用費用は、有価証券評価損の減少などにより、同33.5%(513億円)減の1019億円。資産運用収益から資産運用費用を差し引いた資産運用粗利益は、同23.9%(1438億円)増の7449億円となった。
 経常利益は、資産運用粗利益の増益により、同6.4%(522億円)増の8643億円。経常利益に特別損益や法人税等合計を加減算した当期純利益は、特別利益の減少などにより、同0.3%(18億円)減益の6765億円となった。
 総資産は、前年度末に比べ2.5%(8036億円)減少し、31兆5108億円となった。
 ソルベンシー・マージン比率は、協会加盟会社26社とも法律で求める水準を超えており、経営の健全性について問題ない水準となっている。