2019.06.14 3メガ損保 19年3月期決算 連結経常利益が大幅増

 損保大手3グループはこのほど、2019年3月期決算を発表した。それによると、東京海上HDは連結経常利益が前期比20.7%増の4163億円、親会社株主に帰属する当期純利益は海外保険・国内生保の増益の一方で、国内損保の減益や再保険事業売却の影響等により、同3.4%減益の2745億円となった。MS&ADHDは連結経常利益が同37.5%増の2908億円、親会社株主に帰属する当期純利益はMSアムリンの収益改善やアジアでの増益を主因に海外子会社で大幅な増益となり、同25.1%増の1927億円だった。SOMPOHDは連結経常利益が同40.2%増の1989億円、親会社株主に帰属する当期純利益はSI(Sompoインターナショナル)の組織再編に伴う税金費用減少等の影響から、同4.9%増の1466億円となった。

 東京海上日動の保険引受利益は同25億円増加し891億円。正味収入保険料は同1.0%増の2兆1666億円、家計地震・自賠責を除いた民保合計は同1.8%増の1兆8950億円と前年実績を上回った。発生保険金(損害調査費含む)は同1703億円増加し1兆3127億円となった。
 MS&ADHDの国内損保主要2社の業績は、保険引受利益で三井住友海上が同371億円減の473億円、あいおいニッセイ同和損保が同107億円増の155億円で、2社合計は同264億円減の628億円だった。
 正味収入保険料は2社合計で同236億円増の2兆7460億円で、このうち、三井住友海上は同121億円増の1兆5124億円、あいおいニッセイ同和損保は同115億円増の1兆2335億円だった。
 三井住友海上の除く家計地震・自賠責ベースの正味収入保険料合計は同1.4%増の1兆3338億円、正味支払保険金は同8.9%増の9109億円となった。
 あいおいニッセイ同和損保の除く家計地震・自賠責ベースの正味収入保険料合計は同1.8%増の1兆739億円、正味支払保険金は同16.6%増の7705億円だった。
 SOMPOHDは損保ジャパン日本興亜の保険引受利益が同528億円減の419億円だった。
 正味収入保険料は同0.9%減の2兆1486億円、除く家計地震・自賠責ベースでは同0.3%減の1兆8698億円となった。
 正味支払保険金は同8.3%増の1兆3777億円だった。