チューリッヒ保険はこのほど、東京ガス㈱（社長：内田高史）と業務提携し、「ｍｙＴＯＫＹＯＧＡＳ」会員に向けた付帯サービスに「地震お見舞金」を導入する。同サービスは、チューリッヒ保険の「自然災害避難見舞費用保険」を利用したもので、付帯される主な特約は「大規模地震のみ支払特約」。地震の震度と避難勧告に基づき保険金を支払う「地震お見舞金」は、損害保険業界初（２月２０月現在、同社調べ）だという。付帯開始は８月１日から、提供は２０２１年７月３１日まで。

　「ｍｙＴＯＫＹＯＧＡＳ」は、東京ガスの毎月のガスや電気料金・使用量を確認できる登録無料のウェブ会員サービス。
　「地震お見舞金」無料付帯サービスでは、ｍｙＴＯＫＹＯＧＡＳ会員を対象として、居住する地域で震度６強以上の地震が発生し、かつ２４時間を超えて避難勧告などが発令された場合に、建物などの損害の有無にかかわらず、一律５０００円の「地震お見舞金」を支払う。
　補償対象（被保険者）となるのは、①ｍｙＴＯＫＹＯＧＡＳ会員であること②東京ガスからガスまたは電気の供給を受けていること③「ｍｙＴＯＫＹＯＧＡＳ」にメールアドレス・生年月日・電話番号を登録していること―の条件を満たす人。ただし、生年月日の登録は３月１５日以降に可能。ｍｙＴＯＫＹＯＧＡＳを退会した場合、補償サービスはなくなる。
　同サービスは付帯サービスのため、東京ガスが保険料を負担し、会員の負担はない。
　大規模地震が発生した際には、チューリッヒ保険からｍｙＴＯＫＹＯＧＡＳに登録されているアドレスへ、支払い手続きメールを送付。該当地域に居住する会員は、届いた案内に沿って手続きするだけで、地震お見舞金の請求が完了する。
　また、地震お見舞金の受取方法は、セブン銀行ＡＴＭでの受け取り、または希望の銀行口座への振り込みが選べる。セブン銀行ＡＴＭを選択した場合、全国に２万４９００台以上（２月２０日現在、セブン銀行ウェブサイト掲載情報に基づく）設置されているセブン銀行ＡＴＭで、原則２４時間いつでも受け取り可能（受取可能時間は店舗の営業時間により異なる）。
　地震に対する意識がますます高まる昨今、大規模地震発生時における被災地への迅速な支援・対応が緊要の課題となっている。チューリッヒ保険では、東京ガスをはじめとした会員顧客を持つ企業と提携し、会員向けの被災時サービスを展開することで、いち早く被災地のニーズに応えるとともに、提携企業の会員サービスのさらなる向上をサポート。今後も「ケア」の精神と「イノベーション」の発想に基づき、より価値のある魅力的な商品やサービスの提供に努めていくとしている。
　なお、東京ガスでは、チューリッヒ保険との業務提携による「地震お見舞金」導入の他にも、顧客へのサービス向上を目的に、ビジネスパートナーとの共創による「ｍｙＴＯＫＹＯＧＡＳ」会員向けサービスの拡充に取り組んでいる。
　ｄｅｌｙ㈱との業務提携により、東京ガスのガスと電気をセットで契約している会員に、日本最大級のレシピ動画サービス「クラシル」の人気順検索を含む一部有料機能を７月１日から無料で提供する他、㈱京王パスポートクラブ（京王電鉄１００％出資子会社）との業務提携により、１９年秋から、会員は東京ガスのガスや電気料金の支払額に応じて貯まる「パッチョポイント」（会員向けポイントサービス）を、京王線沿線の約７５０店舗で使用できる京王グループ共通ポイントに交換可能となる。