2019.02.01 第一生命ホールディングス プロテクティブ社が既契約ブロック買収 過去最大級 約1300億円 個人保険・年金・団体保険 約24万件

 第一生命ホールディングスの米国子会社であるProtective Life Corporation(以下、「プロテクティブ社」)はこのほど、米国コロラド州のGreat―West Life&Annuity Insurance Company(以下、「グレートウェスト社」)における個人保険・年金既契約ブロック等を買収することを決定し、買収契約を締結した。米国監督当局による認可等を前提として、2019年6月ごろまでをめどに買収手続きの完了を予定している。

 買収の概要は以下の通り。
 ▽買収形態:再保険形式での買収
 ▽買収対象:グレートウェスト社およびそのグループ会社(注)が保有する個人保険・年金・団体保険の既契約ブロック
 ▽契約件数:約24万件(18年9月30日現在)
 ▽責任準備金額(米国法定会計基準):約200億米ドル(約2兆2200億円、18年9月30日現在。1米ドル=111.00円換算)
 ▽総投資金額(見込み):約12億米ドル(約1300億円、1米ドル=111.00円換算)。この金額は、既契約ブロック取得の対価として売り手に支払う買収価格と、責任準備金積立に対する必要資本額等の合計額。クロージングまでの価格調整によって変動の可能性がある。
 プロテクティブ社は、伝統的な生命保険事業、個人年金事業等のリテール事業に加え、買収事業に強みを持ち、15年2月に第一生命ホールディングスグループの一員となって以降も、米国Genworth Financial,Inc.からの定期保険ブロックの買収(16年)、米国USWC社の買収(16年)、米国Liberty Life Assurance Company of Bostonの個人保険・年金ブロックの買収(18年)をそれぞれ実現している。
 今回の買収は、プロテクティブ社にとって通算で57件目の買収案件となる。昨年実施したLiberty Life Assurance Company of Bostonの個人保険・年金ブロック買収に並ぶ、過去最大級の投資規模の案件となり、同案件の実施によって、プロテクティブ社における事業収益力の一層の強化が見込まれる。
 今後も、第一生命ホールディングスでは、プロテクティブ社を米国における同社グループの成長プラットフォームと位置付け、プロテクティブ社による買収事業・リテール事業双方の規模拡大を通じて、北米におけるさらなる成長と収益拡大を目指す。

 (注)Great―West Life&Annuity Insurance Company of New York、The Great―West Life Assurance Company(米国支店)、The Canada Life Assurance Company(米国支店)