2018.10.31 損保ジャパン日本興亜 Revolut Japanと協業、アプリ会員に海旅を提供

 損保ジャパン日本興亜はこのほど、REVOLUT TECHNOLOGIES JAPAN株式会社(以下、「Revolut Japan」)のユーザー向けに、損害保険サービスを提供することを発表した。Revolut Japanは、英国で2013年に設立されたフィンテック分野のスタートアップ企業であるRevolut Ltd.(以下、「Revolut」)が、年内に日本においてサービスを開始することに伴い設立した会社。損保ジャパン日本興亜は、Revolut Japanが提供するアプリサービスのプレミアム会員(有料)に対し、海外旅行傷害保険を提供する。

 Revolutは、手数料無料での国内・海外への「送金サービス」と、その時点の最良レートでの「外貨両替」「キャッシュレス決済」を中心としたアプリサービスを提供している。アプリ内で複数の通貨を保有できる「口座」と、それにひも付くカードを提供し、ユーザーは、手数料無料の海外送金と外貨両替(通貨は24種類)、国内外のATMでの現金引き出し、店舗・ECでのキャッシュレス決済が可能。同社はサービス開始から約3年で、欧州を中心に約250万人のユーザーを獲得し、「非上場で評価額10億ドル以上」等の条件を満たす数少ない“ユニコーン企業”の一つに成長している。
 Revolut Japanが提供するアプリサービスでは、プレミアム会員の会費は月額1000円となる予定で、通常のサービスに加えて、損保ジャパン日本興亜の海外旅行保険が付帯される他、会員はATMでの現金引き出し限度額の引き上げや、海外送金所要日数が2営業日から1営業日に短縮されるなどの優遇が受けられる。
 損保ジャパン日本興亜が提供する海外旅行傷害保険は、プレミアム会員が発行できる3種のカードに一律で無料付帯される。カード会員本人および生計を共にする家族を被保険者とし、補償期間は1回の旅行につき最長90日間。傷害では死亡・後遺障害5000万円、治療費用(1回の事故の限度額)500万円、疾病では治療費用(1回の病気の限度額)500万円を補償する他、救援者費用(保険期間中の限度額)500万円、賠償責任(1回の事故の限度額)は1億円を補償する。
 SOMPOホールディングスは、デジタル分野の研究・開発を目的として、「SOMPO Digital Lab」を東京と米国のシリコンバレー、イスラエルのテルアビブに構え、デジタル技術動向のリサーチやスタートアップ企業とのサービス開発などの活動を行っている。同ラボは、Revolutの海外旅行者や海外出張が多いビジネスマンをターゲットとした先進的なサービスに着目し、新たな顧客接点構築に向け両社で協力できると考え、同社の日本進出に併せて損保ジャパン日本興亜との協業を提案し、今回のサービス提供に至った。
 損保ジャパン日本興亜は今後、Revolut Japanと新技術を活用し、継続して日本のRevolutユーザー向けの新たな保険サービスの開発に取り組んでいくとしている。
 Revolut Japanの会社概要は次の通り。
 ▽商号:REVOLUT TECHNOLOGIES JAPAN株式会社
 ▽代表者:代表取締役ニコライ・ストロンスキー
 ▽所在地:東京都港区新橋2丁目16番1号ニュー新橋ビル
 ▽設立:2017年12月