2018.09.10 三井住友海上 あいおいニッセイ同和損保、「見守るクルマの保険」に新商品、ドラレコで安全運転支援
三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保はこのほど、ドライブレコーダーを活用して安全運転をサポートする新自動車保険「見守るクルマの保険(ドラレコ型)」の販売を、2019年1月以降始期契約から開始すると発表した。事故発生時、通信型ドライブレコーダーの録画映像が自動送信されるため、的確に状況を把握して顧客に具体的なアドバイスを行うことが可能となる。また、前方衝突や車線逸脱等の危険な運転を認識してアラートを発信するサービスも備え、顧客の安全運転をサポートする。
新商品では、JVCケンウッドの通信型ドライブレコーダーと最新テレマティクス技術を活用する。
商品名は、三井住友海上が「GK 見守るクルマの保険(ドラレコ型)」、あいおいニッセイ同和損保が「タフ・見守るクルマの保険(ドラレコ型)」。スマートフォン専用アプリと専用車載器で安全運転支援サービスを提供する「GK 見守るクルマの保険」「タフ・見守るクルマの保険」は、19年1月以降始期契約から、サービスの提供方式に応じて、「GK 見守るクルマの保険(スマホ型)」「タフ・見守るクルマの保険(スマホ型)」にそれぞれ名称変更する。
今回、ドライブレコーダーを活用した事故対応サービスを新設。事故が発生した場合に、衝撃を検知したドライブレコーダーから保険会社へ録画映像が自動的に送信される。支払担当者は、送信された録画映像を見ることで、顧客が実際に遭った事故の状況を的確に把握し、状況を踏まえた効果的なアドバイスの実施が可能となることで、迅速な解決を図る。
また、事故対応をサポートする「事故緊急自動通報サービス」をバージョンアップした。ドライブレコーダーが大きな衝撃を検知すると、位置情報や衝撃検知時の映像が自動的にコールセンターへ送信され、専任オペレーターがドライバーに安否確認の電話連絡を行う。映像から初期対応のアドバイスやレッカー・救急車の手配を行い、事故に遭い不安な顧客をサポートする。
安全運転をサポートするアラート機能も新設し、ドライブレコーダーの映像から危険な運転を認識した場合に、アラートを発信し、事故を未然に防ぐサポートを行う。
例えば、走行中に前方車両と衝突の危険があると判断したケース(前方衝突アラート)や時速30キロ以上で車線を逸脱して走行したとき(車線逸脱アラート)は、それぞれアラートで注意喚起する。
その他、「GK 見守るクルマの保険(スマホ型)」「タフ・見守るクルマの保険(スマホ型)」で提供している「高速道路逆走注意アラート」「指定区域外走行アラート」「運転診断レポート」などのサービス等は、引き続き、新商品でも提供する。
最近、「あおり運転」による重大事故の多発等を契機として、運転状況を録画するドライブレコーダーの需要が高まっている。背景には、事故時、ドライブレコーダーで事故状況を「見える化」することで各種トラブルを防ぎたいと考える人が多いことがある。18年3月にMS&ADインシュアランスグループが実施した消費者アンケートでは、万一の事故に備えてドライブレコーダーが欲しいと回答した人が7割近くを占めるなど、ドライブレコーダーを活用した商品・サービスへの期待が高まっている。