2018.08.22 明治安田生命 18年度第1四半期決算 外貨建一時払貢献で増収

 明治安田生命が8月9日に発表した2018年度第1四半期決算によると、グループベース・明治安田生命単体共に増収増益だった。グループ保険料(連結損益計算書上の保険料等収入)は明治安田生命単体の増収により、7785億円と前年同期比8.7%増加した。明治安田生命単体は17年8月に発売した外貨建一時払保険の貢献等により、7042億円と同9.8%の増加となった。グループ基礎利益は明治安田生命単体およびスタンコープ社の増益等により、1296億円と同24.9%増、明治安田生命単体の基礎利益も外国公社債の残高積み増しによる利息及び配当金等収入の増加等により、1222億円と同20.2%増となり、グループ・単体共に第1四半期過去最高益を更新した。

 グループ保険料7785億円のうち、海外保険事業等は同1.3%減の743億円となった。スタンコープ社は同1.3%減の674億円だった。グループ基礎利益1296億円のうち、海外保険事業等は同71.4%増の123億円で、スタンコープ社は同154%増の85億円となった。
 連結ソルベンシー・マージン比率は前年度末差14.3ポイント上昇し、1004.5%と引き続き高い健全性を維持している。明治安田生命単体のソルベンシー・マージン比率は同10.1ポイント上昇し、948%。
 明治安田生命単体の業績は、保険料等収入7042億円のうち、個人保険・個人年金保険は前年同期比26.3%増の4551億円と2桁の伸びを示した。内訳は営業職員チャネルが同15.8%増の3531億円、銀行窓販チャネルが同103.3%増の915億円だった。営業職員チャネルのうち、平準払商品は同1.4%増の3031億円と前年同期実績を上回った。団体保険・団体年金保険の保険料等収入は同11.6%減の2397億円だった。
 新契約年換算保険料は同31.4%増の357億円と大幅な伸びを示した。このうち、営業職員チャネルは同25.1%増の307億円、銀行窓販チャネルは同105.3%増の45億円だった。新契約年換算保険料のうち、第三分野は同52.2%増の140億円となった。保有契約年換算保険料は前年度末比0.3%増の2兆2570億円だった。
 契約クオリティを示す指標は、引き続き良好な水準となった。解約・失効・減額率は、0.96%(前年同期差0.05ポイント増)だった。総合継続率は13月目が同0.5ポイント低下し、95.1%、25月目が同0.2ポイント低下し、89.9%となった。
 基礎利益1222億円のうち、利息及び配当金等収入は前年同期比12.2%増の1891億円だった。
 資産運用収益は同11.2%増の2242億円で、経常収益は同9.4%増の9554億円となった。保険金等支払金は同1.7%減の5822億円、資産運用費用は同40.1%増の625億円で、経常費用は同8.4%増の8803億円だった。
 経常利益は同22.6%増の750億円、四半期純剰余は同12.7%増の462億円となった。
 実質純資産額は前年度末差985億円増加して9兆9261億円、オンバランス自己資本は同1390億円増加して2兆7902億円となった。
 一般勘定資産全体の含み損益は、国内の株価上昇や、前年度末と比較し為替が円安となった影響から、6兆3848億円と同2021億円増加した。国内株式含み損益ゼロ水準は、8500円程度となった。