2018.08.07 あいおいニッセイ同和損保 パーソナル自動車保険、若年層の新規獲得増加

 あいおいニッセイ同和損保が少子高齢化による将来の車両保有台数の減少を見据え、若年層の新規契約獲得増加に向けて三井住友海上と共同開発(注)した「パーソナル自動車保険」の契約は、同社の新たに自動車保険に加入する契約で運転者年令条件区分を「年令を問わず補償」とした契約の約10%を占める。同社は今後、主力商品である「タフ・クルマの保険」との合計の新規契約数増加を目指す。
 若年層が初めて車を購入した場合の諸費用の負担は大きく、「パーソナル自動車保険」は少しでも費用を軽減したいと願う顧客から選ばれている。少子高齢化で若年層の人口減少とともに若年層の車の保有率も減少していることから、同商品は若年層のカーライフの変化に対応した商品といえる。
 同商品は「車両保険」等の補償有無を選択する必要最低限な補償に絞り込み、免許証の色や使用目的等のリスク細分項目を簡素化したシンプルで分かりやすい商品で、保険料は既存商品「タフ・クルマの保険」と比較すると割安になっている。初めて自動車保険を契約する人を対象とした割引制度として、1日型自動車保険「ワンデーサポーター」の加入実績や事故歴に応じて保険料を割り引く制度もある。
 自動車保険部推進グループの山田泰久担当課長は「当社主力商品『タフ・クルマの保険』と契約者年齢構成を比較すると、年齢層は若年層の割合が高く、若年層向け商品として一定のニーズに応えていると思っている」と語る。
 補償面はシンプルだが、事故時のサービスの質は充実している。万一の事故や故障に備え、ロードサービスやスマートフォン専用アプリ「サポNAVI」、24時間365日事故対応サービス等、同社主力商品の「タフ・クルマの保険」と同水準のサービスを提供している。現場からは「初めて自動車保険に入る若年層等、運転が不慣れで事故・故障の経験が少ないお客さまにとっては『サポNAVI』や24時間365日事故対応サービスは役に立つサービスだ」という声が上がっているという。
 今後の課題は新規台数拡大で、若年層を取り込むために、1日型自動車保険「ワンデーサポーター」を活用して見込み客を増やし、自動車保険の新規加入時には「パーソナル自動車保険」をエントリー商品として活用を促進する方針だ。
 山田担当課長は「若年層への接点強化策として、自動車教習所や大学・専門学校に当社のプロ代理店が直接訪問し、まず『1日型自動車保険(ワンデーサポーター)』を紹介している。併せて『サポNAVI』アプリへのプッシュ通知等で商品の紹介を行っている。接点強化策を深める中で、代理店が販売しやすいマーケットの提供を行い、若年層のカーライフをサポートしていきたい」と話している。
 (注)三井住友海上の商品名は「はじめての自動車保険」。