2018.08.02 SOMPOHD 認知症サポートを展開 早期発見と予防へ
SOMPOホールディングスはこのほど、「SOMPO認知症サポートプログラム」を新たに展開すると発表した。「認知症にならない・なってもその人らしく生きられる社会」を目指す取り組みで、第1弾として、10月からグループ会社を通じ、認知機能低下の予防を目的とした認知症サポート「SOMPO笑顔倶楽部」の提供と、MCI(軽度認知障害)の段階で保険金を支払う「リンククロス 笑顔をまもる認知症保険」の提供(損保ジャパン日本興亜ひまわり生命)を開始する。要介護者の増加による介護職員の不足等さまざまな認知症に関する社会的課題がある中、17年9月に包括連携協定を締結した国立研究開発法人「国立長寿医療研究センター」からのアドバイス等を生かし同プログラムを開始することとした。公益社団法人「認知症の人と家族の会」をはじめとした認知症の人とその家族、介護スタッフからの声等も踏まえて、プログラムを展開していく。
「SOMPO認知症サポートプログラム」は、認知症を正しく理解し、認知症への誤解・偏見をなくすため、グループ横断で展開する取り組み。①認知症関連のサービス・商品の開発および提供②認知症に関するエコシステムの構築③認知症に関する各種研究④認知症に関する啓発・支援活動―の取り組みを順次展開し、「認知症の発症・進行を遅らせるために重要なMCIの早期発見と認知機能低下を予防する取り組みが浸透している社会」「認知症に対する正しい知識やケア技能の向上により、介護者(その家族を含む)の介護負担が軽減され、認知症になっても自分らしく安心して暮らせる社会」の実現を目指す。
認知症サポート「SOMPO笑顔倶楽部」は、介護離職を防止する保険「親子のちから」(損保ジャパン日本興亜)と10月に発売する「リンククロス 笑顔をまもる認知症保険」(損保ジャパン日本興亜ひまわり生命)の付帯サービスとして提供。プライムアシスタンスが運営する。認知機能低下・MCIの早期発見、認知機能低下を予防するための取り組み、認知症になった場合の適切なケア等を支援するための情報提供、サービス紹介等を行う。
MCIや認知症の早期発見に向けた行動につながる認知症の仕組み等の基礎知識や最新情報、専門家のコラム、当事者団体の情報等を提供する他、認知機能低下・MCIの早期発見へ寄与するための認知機能チェックツールを提供する。結果データは同サービス上で蓄積するため、経年での変化を追うことが可能。
MCIからの回復や認知症の発症、進行遅延の可能性を高めるための認知機能低下の予防サービスや介護関連サービスも紹介。両サービスを提供するサービスパートナー企業等と提携することで、認知機能低下の予防につながるエコシステムを構築し、幅広いサービスを紹介・提供していく。サービスパートナー企業等は、サービス開始時点で20社程度を予定している。
併せて、健康サービスブランド「リンククロス」を展開している損保ジャパン日本興亜ひまわり生命は10月、業界初(7月19日現在、同社調べ)となるMCIを保障する健康応援型商品「リンククロス 笑顔をまもる認知症保険」(払込期間中無解約返戻金限定告知骨折治療保険)を発売する。
MCIや認知症を一時金で保障する他、「SOMPO笑顔倶楽部」の付帯、万が一介護が必要となった場合に顧客を支援するSOMPOHDグループの介護サービス等を提供することで、認知症の発症と進行を遅らせるとともに、介護までを一貫してサポートする。
同保険は、主にシニア層への保障を重視した商品で、要介護状態の原因になる認知症・骨折治療を基本保障とする。オプションとして、公的介護保険制度の要介護1以上の状態に該当した場合などに介護一時金を支払う「限定告知介護一時金特約」、公的介護保険制度の要介護3以上の状態に該当した場合などに介護年金を支払う「限定告知介護年金特約」、悪性新生物・急性心筋梗塞・脳卒中により所定の状態に該当したとき、以後の保険料の払い込みを免除する「限定告知医療用特定疾病診断保険料免除特約」―をそろえた。