2018.07.18 SBI損保 スマホから必要書類提出、ヤマトシステム開発のサービス導入

SBI損保は6月27日、自動車保険の契約者向けに、スマートフォンやパソコン等から本人確認書類やその他必要書類を提出できる「証明書類Web取得サービス」の提供を開始した。ヤマトホールディングス傘下のヤマトシステム開発(YSD)が提供するサービス。手続きのためだけに専用アプリをダウンロードする必要がなく、ウェブ上で必要書類を安全・簡単にアップロードできる。導入企業はペーパーレスで提出内容を確認できるだけでなく、不備があった場合の再提出手続き時間を短縮することができる。SBI損保では、こうした手続きに関わるトータルコスト削減と顧客利便性向上を実現するサービス特性が、目指す方向性と合致したことから、導入決定に至ったとしている。

 「証明書類Web取得サービス」はスマホやパソコン等ウェブ上のセキュリティーが担保された環境の中で必要書類を簡単にアップロードできる他、導入企業は、取得後に精査し、不備があった場合には利用者への連携をスピーディーに行うことができるという。
 利用者は、本人確認書類や必要書類のコピーを取ったり、書類を郵送する手間が不要。専用アプリをダウンロードせずに、事前に通知するアップロード用のウェブサイトで必要書類をアップロードすることができる。
 クレジットカード業界のセキュリティー基準であるPCI DSSに準拠した環境での情報のやりとりにより高いセキュリティーが担保されているため、安心して個人情報等のデータ送受信ができる。
 スマホやパソコン等、インターネットへ接続できる環境であれば、24時間365日、アップロードによる本人確認書類の送付が可能。
 SBI損保では、これまでにも顧客手続きの簡易化、ペーパーレス化に取り組み、サービス向上施策の導入を模索してきた。今回の「証明書類Web取得サービス」のような手続きの簡便化に資する施策の他、自動車保険手続きでのApple Pay決済やビジュアルIVR等、手続き手段の多様化も積極的に推進しており、今後もサービスの拡充、利便性向上を図る。
 一方、YSDでは同サービスの導入を生保会社へも進める方針で、保険商品の申し込みや各種手続きだけでなく保険金支払い時の必要書類取得へも展開する予定。ウェブ完結のソリューションを提供することで、導入企業の業務効率化と事業価値向上、申込者・利用者のさらなる利便性向上へ寄与していきたいとしている。