2018.06.26 ダイレクト自動車保険 18年3月期決算、元受正味保険料4.3%増(9社合計)
ダイレクト自動車保険9社(ソニー損保、アクサ損保、チューリッヒ保険、三井ダイレクト損保、SBI損保、セゾン自動車火災、イーデザイン損保、そんぽ24、アメリカンホーム)が発表した2018年3月期決算によると、9社の自動車保険の元受正味保険料などの合計は前年度比4.3%増の3326億円となった。7社が前年度実績を上回り、堅調に推移したが、2桁の伸び率を示したのは1社にとどまった。
ソニー損保の自動車保険の元受正味保険料は前年度比9%増の981億円と引き続き好調を維持した。主力の自動車保険を中心に保有契約件数が伸びた結果、全体の正味収入保険料は同8%増の1082億円となった。自動車保険と医療保険を合わせた保有契約件数は18年3月末で207万件。同社は昨年4月、自動車保険の全ての契約を対象に、「セコム事故現場かけつけサービス」を開始。セコムの緊急対処員が24時間365日体制で事故現場に急行し、「事故発生時の対応の説明」などのサービスを無料で提供するもの。また、17年4月1日以降が始期となる契約を対象に個人賠償特約の補償を拡充。保険金額を1回の事故につき1億円に拡大した他、相手方との示談交渉サービスをセットした。
アクサ損保の自動車保険の元受正味保険料は同2.6%増の501億円だった。自動車保険の持続的成長により、全体の元受正味保険料は同3%増の529億円。正味収入保険料は自動車保険の特約比例再保険の出再率の引き下げにより出再保険料が減少した結果、同4.3%増の520億円となった。
チューリッヒ保険の自動車保険の元受正味保険料は、新規契約が好調で同4.5%増の386億円となった。成長戦略はほぼ計画通りに進捗(しんちょく)しており、傷害保険でも元受保険料が増収。18年度の全体の収入保険料は同5.4%増加し、885億円となった。
三井ダイレクト損保の自動車保険の元受正味保険料は、同0.6%増の373億円と前年度実績を上回った。
SBI損保の自動車保険は、元受正味保険料が同6.3%増の341億円となった。全体の保有契約件数は100万件を突破した。
セゾン自動車火災の自動車保険の元受正味保険料は、同18%増の337億円と大幅な伸びを示し、17年3月期に続き、2桁成長を果たした。
イーデザイン損保の自動車保険は、正味収入保険料が同9.9%増の282億円と堅調に推移している。
そんぽ24の自動車保険の元受正味保険料は、同7%減の122億円だった。
アメリカンホームは、16年4月1日から新規保険契約の販売活動を終了し、同年12月1日以降の自動車保険の契約更改を終了している。自動車保険の元受正味保険料は、同94.9%減少し、3億円だった。