2018.05.02 あいおいニッセイ同和損保、住宅会社と協力、個人賠責付き住宅開発

あいおいニッセイ同和損保は、新築注文建築事業を手掛けるSOUSEI株式会社(奈良県香芝市、大阪本社:大阪市北区)と、安心・安全な暮らしをサポートするITサービス・商品の開発に向けて連携を開始する。PC・スマートフォンで火災保険の契約手続きをできるようにする他、個人賠償責任保険付き住宅の開発を行う。SOUSEIは、2010年7月に設立。住宅に特化したITサービスの開発事業を展開する。あいおいニッセイ同和損保では、SOUSEIと協力して、「安心・安全な暮らしの提供」と「ビルダー(建築業者)支援」をコンセプトに、両社の強みを生かした革新的なサービスを提供していくとしている。
 あいおいニッセイ同和損保が開発した火災保険契約手続き「らくっとネット手続き」とSOUSEIが提供するマイホームアプリ「knot」を連携することで、顧客が火災保険にネットで加入できるサービスを開始する。これにより、顧客が都合の良い時に、いつでも手続きが可能になるとともに、ペーパーレスの保険契約手続きが実現することで、住宅購入時の利便性向上が期待できるとしている。
 「knot」は、“家”にまつわるさまざまな情報をアプリやウェブで一元管理できる無料サービス。建築中に発生する図面や契約書などの書類管理、取扱説明書の閲覧、進捗(しんちょく)状況の共有、エンドユーザーと住宅会社間でのコミュニケーションなどをアプリ上で行うことができる。使用する住宅会社は、キャンペーン情報やイベント情報、アフターメンテナンスの日程などを管理画面上からユーザーに通知することが可能。顧客管理ツールとしての利用だけでなく、議事録や写真を共有することで、顧客満足度の向上や業務効率化にもつながるという。ユーザーは家の購入後に必要となる各種手続きをTODOリストで管理したり、引き渡しまでの予定をカレンダーで確認できる他、家族間での情報共有にも役立てることができる。
 knotは住宅会社・ユーザー共に無料で利用可能。今春は新たに掲示板機能なども備えたマンション版も完成し、来年にはリフォーム版のリリースも計画している。
 今回の連携では、SOUSEIのHOMEOS「v―ex」を搭載する住宅に個人賠償責任保険を付帯させることで、保険付き住宅の提供も開始する。「v―ex」は、住まいにおけるIoTや決済、エンターテインメントなどさまざまなアプリケーションのプラットフォームを構築するOS機能を備えたデバイス。暮らしの中で発生し得る事故やトラブルに対する保険により、住宅購入の際の顧客の不安を解消し、新生活への安心を提供すると同時に、住宅会社にとっても自社住宅の付加価値として顧客に訴求できるとしている。
 「v―ex」は、エアコンや照明、テレビなどの家電を「音声」やスマートフォンアプリから操作できる。温度・湿度・照度・気圧のセンシングも可能で、家の状態管理にも役立つという。
 また、IoTデバイスとして初の決済システム「v―expay」を搭載し、さまざまな店舗のお得なクーポンを受け取り、v―exで決済することもできる。機器の取り付けや初期設定までワンストップで提供するため、住宅会社や施主による手間は一切不要。特別な知識を要せずに、自宅のIoT化を図れる。