2018.04.16 コープ共済連 「プラチナ85」が好調、想定の倍超える新規加入見込み
コープ共済連が昨年9月に提供を開始した65歳以降の保障、定期生命共済《あいぷらす》プラチナ85はパンフが好調だ。年度末には、当初想定した「17年度末で新規加入約1万件」の2倍超となる2万3000件を達成する見通しで、65歳満期時の継続率も、従来商品と比べて10ポイントアップしている(2月末時点)。全国の募集人を通じた案内や、UCDA(一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会)による「見やすいデザイン」認証(注)を取得した見やすいパンフレットなども成果を生んでいる。
同商品は、手頃な掛金で満65歳から満70歳まで新規加入ができ、満85歳まで保障が続く商品で、「1入院1日目から184日目分まで保障」「掛金は、加入年齢にかかわらず一律(2000~5000円〈《たすけあい》からの継続加入の場合は1000~5000円〉)」「年齢が上がっても入院の保障日数と保障金額は変わらない」といった特徴がある。必要に応じて、手術サポート特約、死亡保障上乗せ特約も付帯できる。
今年2月末時点の数字は、新規加入が2万1000件超、移行契約(《たすけあい》からの継続申込)が3万件超と好調に推移している。65歳以降の保障としては、これまでも生命共済《たすけあい》の65歳満期時に移行できる商品はあったが、プラチナ85のリリース以降、65歳満期時の継続率は、2月末時点で65%と大きく変化している(従来の継続率は55%)。
加入が好調な要因の一つには、新規加入向けに作成したプラチナ85専用のパンフレットがある。年配者にも見やすいパンフレットにすることを目指し、UCDAによる認証を取得。文字の大きさや色使い、1ページに入れる文字数の制限といった工夫をしている。
また、既存の65歳以降の保障商品に2年以上加入している契約者へは、プラチナ85の「特例加入制度」をDMなどで紹介した。会員生協でも案内活動を強化した結果、特例加入も想定以上の約1万4000件となった(2月末時点)。共済開発部の伊熊善徳部長は、「特例加入は、既存の65歳以降の保障商品に加入されている方が保障の上乗せとして加入できるもので、告知も緩やかであるため、加入者が増えている。1000円単位の掛金も喜ばれている」と分析する。
プラチナ85について同部の渡部雄氏は、「この商品は、生命共済《たすけあい》の65歳満期以降、《たすけあい》同様に手頃な掛金で継続できる商品が望まれていたこと、また、生協職員向けのアンケート結果から、65歳以上の方が新規で加入できる商品が期待されていたことから誕生した」と話す。一方、(共済推進本部)推進企画部推進企画グループの榊原真人マネジャーは、「プラチナ85が誕生したことにより、85歳まで手頃な掛金で保障が続くイメージが形成できた。それを今後の推進にも生かしていきたい。高齢化社会を背景に安定的な新規加入が今後も継続するのではないか」との見通しを示している。また、「本商品の対象者以外の若い世代にも、満期後に手頃な掛金で保障が続く商品がある点をアピールしていきたい」考えだ。
(注)この認証は、「情報量」「タイポグラフィ(文字)」「色彩設計」の3要素において基準を満たしていると、UCDA認定評価員とUCDA理事による審査会により認められるもの。