2018.02.26 日本生命 17年度第3四半期決算、新商品の販売増で増収

日本生命が2月15日に発表した2017年度第3四半期決算によると、連結業績は増収・増益だった。保険料等収入は新商品の販売が増加したことや、三井生命の増収、MLC Limited(MLC)の連結反映等を主因に増収した。基礎利益は日本生命単体が増益に転じたことや、三井生命の増益、MLCの連結反映等によって増益となった。国内の個人保険・個人年金保険は新契約業績が件数、保障額等で減少したものの、年換算保険料で増加した。保有契約業績は保障額等は減少したが、件数、年換算保険料は増加した。

 連結保険料等収入は前年同期比5%増の4兆596億円となった。日本生命は同2.5%減の3兆3803億円と前年同期実績を下回った。三井生命は同33.8%増の5012億円と大幅な伸びを示した。MLCは1520億円だった。連結の基礎利益は同8.3%増の4873億円。日本生命は同7.8%増の4490億円と堅調に推移した。三井生命は同20.9%増の367億円と2桁の伸びを示した。MLCは41億円となった。グループ事業純利益は同97.1%増の518億円だった。
 日本生命と三井生命の業績を合算した国内保険成績については、個人保険・個人年金保険の新契約業績が件数で同12.5%減の287万件となった。日本生命は同13.7%減の269万件、三井生命は同8.7%増の18万件だった。保障額等は合計で同28.3%減の5兆7597億円となった。日本生命は同32.6%減の4兆9922億円、三井生命は同22.3%増の7675億円だった。年換算保険料は合計で同10%増の2733億円。日本生命は同5.9%増の2386億円、三井生命は同50.7%増の347億円となった。
 個人保険・個人年金保険の保有契約業績は件数が国内計で前年度末比3.2%増の3234万件となった。日本生命は同3.5%増の2979万件、三井生命は同0.1%増の255万件だった。保障額等は国内計で同2.1%減の183兆3999億円。日本生命は同2.1%減の162兆9931億円、三井生命は同2.5%減の20兆4068億円だった。年換算保険料は国内計で同2.1%増の4兆1453億円となった。日本生命は同2.2%増の3兆6412億円、三井生命は同1.4%増の5040億円だった。
 団体保険の保有契約業績(保障額等)は、国内計で同0.8%増の109兆1317億円と微増した。日本生命は同1.4%増の95兆6638億円、三井生命は同3.2%減の13兆4679億円だった。団体年金保険の保有契約業績では、日本生命、三井生命、ニッセイアセットマネジメントの受託資産等合計が同3.5%増の16兆5164億円となった。
 連結経常収益は前年同期比4.9%増の5兆6714億円で、保険料等収入は同5%増の4兆596億円、資産運用収益は同5.6%増の1兆4471億円だった。経常費用は同5.7%増の5兆3004億円で、保険金等支払金は同4.8%増の3兆1868億円、資産運用費用は同6.7%減の2770億円、事業費は同14%増の5886億円となった。この結果、経常利益は同5.2%減の3709億円、四半期純剰余(利益)は同1.6%増の1913億円となった。
 総資産は連結ベースで前年度末比4.1%増の75兆4534億円、責任準備金は同1.7%増の59兆9265億円だった。連結ソルベンシー・マージン比率は959.3%で同25.4ポイント上昇した。実質純資産額は連結ベースで同11.7%増の19兆1115億円となった。
 日本生命単体で時価のある有価証券は11兆8087億円で、前年度末との差異は1兆7352億円となった。自己資本は5兆9235億円で同6284億円増加した。