2018.01.19 第一生命HD イノベーションを加速、東京とシリコンバレーに新組織

第一生命ホールディングスは2018年4月、「Dai―ichi Life Innovation Lab」(Lab)を新設する。InsTechの取り組みをさらに加速させ、イノベーションの具体化による新たなビジネスモデル創出を目指した新組織で、第一生命グループのInsTech推進体制は、現行より20人程度増員し、スタッフ総勢約60人となる予定。今後の生命保険事業を取り巻く外部環境の変化やテクノロジーの急速な進展を踏まえ、新たな価値創造・顧客体験による市場創造・需要開拓や生産性向上等に向けた体制を強化する。

 Labは東京とシリコンバレーに設置し、グローバルでの連携を強化することで、海外先端技術を積極的に取り入れていく。
 新組織では、機動的に小規模な概念実証(Proof of Concept)等を繰り返すことで、健康寿命の延伸・QOLの向上等を目指した新たな価値創造・顧客体験の可能性を追求。ヘルスケア領域やシニア層を対象とした新しい付加価値の提供による市場創造・需要開拓、IoT技術を活用したビッグデータ解析による新たな価値提供の研究・開発、AIやVR・AR(仮想現実・拡張現実)等を活用した顧客とのインターフェース改革や抜本的な生産性向上等を図る。
 また、第一生命・第一生命HDの人材に加え、グループ会社の第一生命情報システムのシステム開発人材、外部専門人材(中途採用)、コンサルティング会社への外部委託等の多様な人材を融合することで、これまでの固定観念にとらわれない新しいアイデアの実現を目指す。
 オフィスは複数の会社が一緒に業務に携われるコワーキングスペースを設けるなど、新しいワークスタイルを模索した先進的なファシリティーを準備し、ベンチャー企業等とのオープンイノベーションを推進させる。  第一生命HDグループでは、今後も、テクノロジーを積極的に活用した新たなビジネスモデルの創出により、社会保障制度の補完としての役割をさらに強化する方針だ。