2017.12.04 3メガ損保 17年度第2四半期決算、連結経常収益 堅調に推移
損保大手3グループがこのほど発表した2017年度第2四半期決算によると、いずれも連結経常収益が前年同期実績を上回った。MS&ADインシュアランスグループホールディングス(MS&ADHD)の連結経常収益は前年同期比4.5%増の2兆8898億円、東京海上ホールディングスは同5.6%増の2兆7323億円、SOMPOホールディングスは同16.9%増の1兆9351億円となった。
MS&ADHDの連結経常利益は、北米ハリケーンやメキシコ地震による損害の影響が大きく、同12.9%減の1315億円、中間純利益も、同23%減の757億円となった。
国内損保事業の主要2社の保険引受利益は三井住友海上が同68億円増益の487億円、あいおいニッセイ同和損保が同283億円減益の▲15億円で、2社合計は同215億円減益の472億円だった。
東京海上HDの連結経常利益は同43.9%減の1198億円、親会社株主に帰属する中間純利益は同50.6%減の767億円で、海外での大口自然災害や東京海上日動での大口事故等の影響が主因で減益となった。
国内損保事業では東京海上日動の保険引受利益が同539億円減益の109億円となった。正味収入保険料で自動車保険の契約件数増加を主因とする増収や、超ビジネス保険の販売拡大等によるその他種目の増収があった一方、自然災害に係る発生保険金の増加、前年同期の円高進行に伴う外貨建支払備金積減の反動、大口事故等の影響などで減益となった。
SOMPOHDは、北米ハリケーンの影響などを主因に連結経常利益は同662億円減益の37億円、連結純利益も同415億円減益し19億円だった。損保ジャパン日本興亜の増収とSI(エンデュランス)のPL連結開始により、トップラインは拡大したが、SIと9月に売却を発表したキャノピアスのハリケーンによる影響を追込み計上したため減益となった。
損保ジャパン日本興亜では、北米ハリケーンの影響などの他、昨年度の円高による外貨建支払備金取崩の抜けの影響が主因となり、保険引受利益は同180億円減益の275億円だった。
17年度通期業績予想については、北米のハリケーンの影響や業績動向などを踏まえて、各社共に連結経常利益、当期純利益を下方修正した。
MS&ADHDは連結経常利益を年初予想から1070億円減益の2380億円、当期純利益も1000億円減益の1450億円と予想した。
東京海上HDは連結経常利益を年初予想から650億円減益の3400億円、当期純利益を500億円減益の2300億円に修正した。
SOMPOHDは連結経常利益を年初予想から700億円減益の1890億円、連結純利益を310億円減益の1520億円とした。