2017.10.26 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 HLアドバイザー認定制度、最高峰の募集人組織へ

 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命は、「HLアドバイザー」認定制度を2016年度下期からスタートしたが、17年度期首時点で、認定者875人(損保プロ代理店チャネル588人、直販社員ライフカウンセラー287人)が誕生している。今後、認定要件の引き上げを行いながら、20年度期首には、認定者1000人体制(損保プロ代理店チャネル700人、直販社員ライフカウンセラー300人)を目指している。

 同社は、「サービス、商品、チャネル」の三位一体で、高い業務品質を実現しながら、国民が健康になることを応援する「健康応援企業」への変革を目指している。HLアドバイザーは三位一体のビジネスモデルにおけるチャネルの中核。HLは、「Himawari Life(ひまわり生命)」「Health&Linkx(リンククロス:同社が運営する健康サービスブランド)」の略称だ。
 同社戦略の重要な柱として、「最適な保険提案に加え、お客さまが健康になることを応援し続けられる募集人」という今までにない新しい価値を提供していく役割を担っている。また、同社の属するSOMPOホールディングスグループは「安心・安全・健康のテーマパーク」を掲げている。保険だけでなく、健康や社会保障、介護についても語ることのできる、グループのコンシェルジュ的存在がHLアドバイザーだ。
 HLアドバイザー育成については、同社の「お客さま本位の業務運営方針」にも取り組み項目として挙げられており、「お客さま本位の業務運営」の定着化を図る一つの成果指標としてHLアドバイザーの育成状況が示されている。
 年度単位で認定要件を設けており、基準をクリアした募集人をHLアドバイザーとして認定している。具体的には、販売基準(死亡保障販売件数等)と品質基準(業務品質項目:「お客さま本位の業務運営」を定着・推進する指標と、募集品質項目:資格取得)の二つから構成され、顧客へ最高品質のサービスを提供するための募集人育成を図っている。
 現在、HLアドバイザーの候補者は約1400人おり、全国の営業店の育成専任者と育成推進リーダーがロールプレーイング中心の研修や同行支援を行い、募集人の育成をしている。
 営業企画部販売推進グループの黒田達也課長は、「HLアドバイザーになるために一番必要なことは「『家族への想い』の一つ一つを形にし、お客さまに万が一のことが起きた時には、お客さまの想いとともに、保険金・給付金を確実にお届けすること。また、入り口(募集)から出口(請求)までの各接点でお客さまに価値を提供できることだ」と話す。
 HLアドバイザーからは「研修やアドバイスにより、あらためて傾聴と共感に基づく募集の重要性に気付くことができた」「お客さまへの健康アドバイス(情報提供)は、とても良い取り組みだと思う。HLアドバイザーの制度はまだまだ発展途上だと思うが、お客さまのためにも、会社と一緒に新しいことにチャレンジしていきたい」といった声が寄せられている。
 黒田課長は、「現在の認定制度は試行錯誤の上で走らせているものであり、本当の意味で、HLアドバイザーの本質を評価するための制度にはなっていない。HLアドバイザーが保全活動を実施していることをどう定量的に確認していくか、また認定制度にそれをどう組み込んでいくのかも検討が必要だ」と今後について語る。
 認定者数だけでなく、質の伴った同社最高峰の募集人組織とするため、HLアドバイザーを育成できる社員の教育の充実を加速化することが今後の課題と捉えており、現在、HLアドバイザー輩出のために、全国の営業店に育成専任者・育成推進リーダーを配置し、営業社員の代理店・募集人指導力強化を行っている。そのために本社内に「ひまわりトレーニングセンター」を開設し、「顧客本位の業務運営」の視点とともに、HLアドバイザー育成に必要な販売力や募集人指導力、代理店経営指導力を体系立ててトレーニングしている。
 一方、HLアドバイザーによる顧客への健康アドバイス(情報提供)の定着化を図ることも課題として挙げており、同社のLinkxサービスを中心に展開をしていく構えだ。