2017.09.19 アクサ・アシスタンス・ジャパン 「G―Travelers」発売
アクサグループの一員として世界34拠点で事業を展開するアクサ・アシスタンスの日本法人アクサ・アシスタンス・ジャパンは、企業の従業員の海外出張中の備えとして9月20日に「G―Travelers」を発売する。企業の本社・子会社の全従業員の海外出張のみならず、海外現地採用スタッフの第三国への出張もカバーする。同社の鈴木匠社長は、世界でテロや暴動、自然災害が多発している現状を示しながら「出張先が危険と判断された場合に、安全な国や地域への緊急避難をサポートする。これをグループ会社を含めた全従業員を対象とするのは業界初」と話す。世界に約9000人を擁するアクサ・アシスタンスのネットワークを24時間365日活用し、保険ではカバーできない分野のサポートを提供する。
「G―Travelers」は、従業員の海外出張時に滞在先の治安が著しく悪化・滞在が危険と判断された場合に安全な国や地域までの緊急避難を実施するというもの。避難・搬送などに係る実費は契約者負担となるが、万が一の際に従業員の安全を確保できる。また、有事の際の最新の治安や安全情報、新たなリスクへの対処方法などセキュリティー専門家への相談も可能。これは契約に含まれるため、別途費用は無用だ。対象となる緊急事案は、戦争・外国の武力行使・テロ・暴動・革命・政権奪取・内乱・武装反乱・銃乱射などの無差別殺傷事件・その他これらに類似した事件や事変、大規模な自然災害、疫病その他伝染病等の集団発生。契約企業の本社や子会社の全従業員の海外出張を全世界でカバーするだけでなく、海外現地採用スタッフの第三国への出張にも対応する。
同社は、①医療・健康相談や海外滞在時の医療関係支援を実施するメディカルアシスタンス②渡航先リスク情報の提供や緊急避難などを行うセキュリティアシスタンス③日常の緊急トラブルに対応するホームアシスタンス―を柱に事業を展開。企業の海外進出時のリスクをサポートするものとして既に「Global Secure」「G―Rescue」といった専用商品を提供しており、今回の「G―Travelers」でラインアップの充実を図る。同社マーケティング部の島田幸祐部長によると、「G―Travelers」は従来商品と比較し、加入しやすく高いコストパフォーマンスを実現したという。「駐在員として長期に滞在する場合と短期間の出張で滞在する場合のリスクを考えると、出張の場合は低コストでサポートすることが可能」と言い、従来商品のフルパッケージに比べてコストは半分程度に抑えられると試算する。契約に当たっては、従業員数の申告は必要だが、事前の出張者名の申告は不要。現地採用のスタッフを含めグループ会社全従業員を対象に、海外出張時には自動的にサポートする。
鈴木社長は、緊迫度合が増している世界の動きを見ても同商品の意義は大きいとし、「世界中にネットワークがないと提供できないサービス。アクサグループの一員である当社の大きな強みだと思っている」と十分なサポート体制に自信を見せる。また島田氏は「保険会社ができない部分を、われわれアシスタンスの目線で支援していきたい」と話す。
アクサグループは中長期戦略“Ambition 2020”の中で、保険金を支払うだけの従来の保険ビジネスモデルから顧客と顧客企業の真のパートナーになるという方針(ぺイヤートゥパートナー)を全世界で推進。鈴木社長は「こうしたグループの方針において、アクサ・アシスタンスはイノベーション・エンジンとして、お客さまの日々の暮らしの安心安全をサポートしていきたい。また保険会社や他業種の企業とも積極的にパートナーシップの構築を進めていきたい」と展望する。