2017.08.22 住友生命 17年度第1四半期決算、グループ基礎利益2桁増

 住友生命が8月9日に発表した2017年度第1四半期決算によると、連結保険料等収入は前年同期比20.3%減の6293億円だったものの、グループ基礎利益(住友生命の変額年金保険に係る標準責任準備金等の影響を除いたベース)は同15.7%増益し、664億円となった。16年2月に完全子会社化した米国シメトラ社がグループ業績に大きく寄与したことなどから、グループの新契約年換算保険料は同9.1%増加して684億円、保有契約年換算保険料は前年度末比0.2%増収して、2兆7452億円だった。連結総資産は同2.3%増の35兆1508億円、連結ソルベンシー・マージン比率は、同18.6ポイント上昇して831.8%となった。

 住友生命単体の新契約年換算保険料(個人保険と個人年金保険)は、前年同期から39.7%減少して302億円、このうち第三分野は、新たに策定した「スミセイ中期経営計画2019」でも販売の推進が掲げられた就労不能保障「1UP」の効果もあり、同4.1%増の106億円となった。
 保有契約年換算保険料(個人保険と個人年金保険)は、前年度末比0.1%減の2兆3232億円、このうち第三分野は同0.5%増の5354億円となった。
 解約・失効年換算保険料は前年同期比1.6%増の176億円。保険料等収入は同22.9%減の5884億円で、基礎利益は同4.6%増の636億円だった。
 資産運用収益は、1776億円で同0.4%減益と微減。このうち、利息及び配当金等収入は1383億円で、同104億円増と堅調に推移した。
 内部留保は、前年度末から85億円積み増して、1兆6255億円となった。
 住友生命単体のソルベンシー・マージン比率は同11.7ポイント上昇して838.6%と十分な水準を維持した。
 経常利益は前年同期比409億円減の300億円、四半期純剰余は同36億円減の174億円だった。一方、総資産は前年度末比2.8%増加して30兆8762億円に達した。
 メディケア生命の新契約年換算保険料は17億円で、前年同期比30.4%増と好調だった。保有契約年換算保険料は、同5.6%増の285億円、保険料等収入は同15.2%増の66億円といずれも順調な伸びを示した。
 海外事業では、シメトラ社の新契約年換算保険料は同224.5%増の364億円と大きく拡大。保有契約年換算保険料は同1.6%増の3934億円、保険料等収入は同65.8%増収して、343億円となった。