2017.08.03 SBIHD 18年第1四半期決算、保険事業は順調に伸展

 SBIホールディングスは7月27日、東京都港区のホテルオークラ東京で2018年3月期第1四半期決算説明会を開催した。グループ全体では増収増益を達成し、そのうちの金融サービス事業の収益(売り上げ)は前年同期比20%の伸展となった。SBIインシュアランスグループの保険事業は日本少額短期保険の買収などが寄与し、収益や保有契約件数は順調に拡大した。また、北尾吉孝社長は、ペット保険を扱う少額短期保険会社設立の認可を金融庁に申請していることを明らかにした。

 保険事業全体の保有契約件数は第1四半期に3万件を積み上げ166万件となり、税引前利益は前年同期に比べ同50.1%増加して13億8100万円(IFRS基準)となった。
 SBI損保の税引前利益は50.0%増加し、5億6700万円となったが、保険料値上げも反映し元受正味保険料がこれまでの2桁伸展から7%台に低下。北尾社長は顧客満足度の視点から見て課題を残していると指摘した。また、大口事業の支払い発生などによりコンバインド・レシオは前年同期81.5%から84.8%にアップした。
 SBI生命は、経常損益速報値(日本会計基準)で5300万円の損失を計上した。これは団体信用生命保険の販売開始に伴うコストの増加によるもので、年間を通じて吸収が可能として、通期では利益を見込んでいる。17年6月から販売を開始した団体信用生命保険は1205件の申し込みを受け、当四半期で252件の融資が実行された。
 SBI生命の保有契約件数は、買収以前の既契約分の解約による減少から反転して順調に増加し約11万件、年換算保険料は76億4500万円となった。17年3月末時点のソルべンシーマージン比率は1165.5%と高水準を記録した。
 「リスタ」「いきいき」「日本」の3社で構成されている少額短期保険事業は、日本少短買収の効果もあり、保険料収入は22億5300万円を計上、前年同期比194.6%の増加となった。地震補償、死亡・医療、家財、車両、リフォーム、建物費用など幅広い領域をカバーする戦略が可能になったことが第1四半期の好成績につながった。現在、ペットを扱う少額短期保険の認可申請を行っている。
 保険各社の動向では住宅ローン件数、残高が順調に伸長している住信SBIネット銀行とSBI損保、SBI生命によるグループシナジーを追求し、新商品の販売を強化している。SBI損保では顧客ニーズに合わせ、自由に補償内容のカスタマイズが可能で、ノンスモーカー割引、オール電化住宅割引など生活スタイルに合わせた火災保険で対応、SBI生命は団体信用就業不能保障保険で万一のときや就業不能になった際、ローン返済に関する経済的負担をサポートし、さらに団体信用生命保険では先進医療特約や長期就業不能見舞金特約などを用意。こうしたラインアップで新規加入も含め本年度は約20億円の保険料を見込んでいる。
 また、SBI生命では㈱FiNCの健康アプリの提供範囲を全保険加入者に拡大することにより、加入者の健康管理や健康習慣への取り組みを推進し、その時々の顧客一人一人の健康状態や生活習慣改善の取り組みを考慮して保険内容やサービスが設計される「パーソナル保険」の開発を加速させるとしている。