2017.07.14 外国損保協会集計 16年度の成績、正味収保 7社で増収

 外国損害保険協会(FNLIA)は6月27日、外国損保会社の2016年度(16年4月~17年3月)事業成績を発表した。それによると、会員会社18社(ミュンヘン再保険とRGA再保険は生命再保険事業のみの営業のため、集計から除外)の積立保険料を除いた元受正味保険料の合計は、前年度比2.6%減の5054億3878万円で、7社が増収。種目別では傷害保険1848億1186万円、自動車保険1060億5万円、新種保険1226億6695万円、火災保険788億8384万円、海上・運送保険100億446万円、自賠責保険30億7160万円だった。

 各社別の収入保険料では、AIU損保が2552億9301万円となったのをはじめ、チューリッヒ840億1201万円、アメリカンホーム751億872万円、スイス再保険637億8670万円、チャブ保険585億5255万円、アリアンツ147億4173万円、現代海上120億8897万円、カーディフ118億4501万円と続いた。
 また、元受正味保険料(積立保険料除く)は、AIU損保が2511億6297万円でトップ。次いで、チューリッヒ815億3818万円、アメリカンホーム739億1672万円、チャブ保険534億7159万円、カーディフ87億318万円の順。増収率では、HDIグローバルが前年度比48.5%増、スイス・リー・インターナショナルが同40.1%増、スター保険が同36.9%増と高い伸びを示した。その他、現代海上が同14.1%増、ロイズが同13.1%増など7社が増収を確保した。
 経営の健全性を示すソルベンシー・マージン比率は、高い順にロイズ3060.8%、アトラディウス1695.1%、アリアンツ1312.2%、チャブ保険1199.5%、アメリカンホーム853.4%、AIU損保834.8%、コファスジャパン829.6%、現代海上813.3%。
 代理店数は、18社合計で1万1135店。会社別ではAIU損保が6962店で最も多く、チャブ保険が2327店でこれに次ぐ。以下、ニューインディア616店、アメリカンホーム275店、チューリッヒ204店、ゼネラリ184店、現代海上95店と続く。
 また、社員数は全体で4896人。AIU損保2257人、チューリッヒ800人、アメリカンホーム760人、チャブ保険520人の順だった。