2017.06.27 ダイレクト自動車保険 17年3月期決算、元受正味保険料5.6%増(9社合計)

 ダイレクト自動車保険9社(ソニー損保、アクサ損保、三井ダイレクト損保、チューリッヒ保険、SBI損保、セゾン自動車火災、イーデザイン損保、そんぽ24、アメリカンホーム)が発表した2017年3月期決算によると、9社の元受正味保険料などの合計は前年度比5.6%増の3187億円となった。7社が前年度実績を上回り、そのうち3社は2桁の伸び率を示した。

 ソニー損保の自動車保険の元受正味保険料は前年度比5.5%増の900億円と堅調だった。自動車保険と医療保険を合わせた保有契約件数は17年3月末で189万件となった。16年12月に自動車保険の新規契約を対象にインターネット割引額を8000円から1万円に拡大。17年2月には、カーナビの運転特性データを活用した個人向けテレマティクス保険商品・サービス開発に向けたヤフーとの共同研究を開始すると発表した。
 アクサ損保の自動車保険の元受正味保険料は同3.6%増の488億円だった。自動車保険の特約比例再保険の出再率の引き下げにより出再保険料が減少した結果、全体の正味収入保険料は同14.8%増加した。
 三井ダイレクト損保の自動車保険の元受正味保険料は、同3.1%増の371億円と前年度実績を上回った。
 チューリッヒ保険の自動車保険の元受正味保険料は同1.6%増の369億円だった。元受保険料は傷害保険でも増収しているが、全体の正味収入保険料は自動車保険の出再比率の引き上げなどにより、同15.5%減少した。
 SBI損保の自動車保険は、元受正味保険料が同12%増の321億円となり、保有契約件数は約91万件と前年度末比11%増加し、2桁成長を持続している。
 セゾン自動車火災の自動車保険の元受正味保険料は、前年度比25.7%増の285億円と大幅な伸びを示した。
 イーデザイン損保は正味収入保険料が同22.3%増の257億円と好調に推移している。
 そんぽ24の自動車保険の元受正味保険料は、同3.3%減の131億円だった。
 アメリカンホームの自動車保険の元受正味保険料は、16年12月1日以降の契約更改終了の影響もあり同41.5%減の65億円となった。