2017.03.06 朝日生命、営業用にタブレット導入、新契約手続きを電子化

 朝日生命は2月20日、営業職員が顧客へのプレゼンテーションや各種手続きに使用している営業用パソコンを2018年1月からリプレースすることを決定したと発表した。同社では、10.1型のタブレットPCを導入することで、顧客からの照会・要望に対する迅速な対応を可能とするとともに、いつでも・どこでも契約の手続きができるようにするなど、顧客ニーズに対応できる仕組みを実現。顧客情報保護の強化に向けて、遠隔データ消去機能に加え、生保業界では初めて手のひら静脈を使ったスライド式静脈認証機能を搭載している。
 同社では、シンプル・迅速・正確な手続きによる顧客サービスの向上を目指し、これまでも、設計書や「保険加入の電子手続き」の画面デザインにおいて第三者機関である「UCDA」の意見を取り入れるなど、顧客視点に立ったサービスの提供に取り組んできた。
 今回のタブレットPCの導入により、従来は書面で行っていた新契約手続きを電子化し、手続きをシンプル化するとともに、契約成立までの日数を大幅に短縮する。また、タブレットPCのセキュリティー性能を強化することで、顧客情報を一時的にタブレットPCに保存できるようにする。これにより、ホストコンピューターと通信しなくても新契約手続きを行えるため、「いつでも、どこでも契約できる」ようになる。また、19年1月には、保全・支払い請求などの手続きも電子化し、即時性を高め、顧客の利便性向上を実現する。
 今回のタブレットPCは、富士通と富士通クライアントコンピューティングが、デザイン・使いやすさ・信頼性・セキュリティーを考慮し開発したもの。外出先での活用が前提となることから、端末に内蔵された小型スライド式静脈認証センサーを新規に採用した他、万が一の紛失時に遠隔操作でデータ消去が可能な「CLEARSURE 3G/LTE」を搭載するなど、セキュリティー強化を図っている。
 その他にも、紙に書くようなスムーズな書き心地の電子署名を実現するLCDパネルと専用ペンの採用、顧客訪問先へ持ち運びやすいコンパクトな10.1型液晶パネル搭載で約680グラムの軽量化の実現、あらゆる利用シーンを想定した耐落下・耐振動・耐圧迫試験などの厳しい品質基準をクリアした高い堅牢性などの特長を備えている。
 タブレットPCのリプレースに合わせて営業所で利用する次期カラープリンターには、リコージャパンからリコー製の「RICOH SP C841」を採用。同プリンターは、使いやすさを追求した優れた操作性と、大量出力業務に応える高速・高耐久性、優れた環境性能を備えている。現行機「IPSiO SP C821」の約12倍となる10.1インチのWSVGA大型フルカラータッチパネル「MultiLink―Panel」を搭載することで、営業職員の操作性を大幅に向上しており、アニメーションガイダンスや印刷表示、設定項目のステップ数削減などにより、快適なプリント環境を実現する。
 また、印刷された帳票をプリンター内で中とじ製本化して出力するフィニッシャーを継続して採用することで、募集資料を印刷する際に誤って他の帳票が混入することや、募集資料の不備を無くすことができ、機器の運用管理を含めた印刷関連業務の効率化を図り、顧客へのスピーディーな提案を可能にする。