2017.02.13 AIU「WorldRisk(R)―Lite」本日発売
AIUは2月13日に、海外で発生した賠償事故を補償する新商品「WorldRisk(R)―Lite」(ワールドリスクライト)を発売する。既存商品「WorldRisk(R)」よりも手頃な保険料水準とし、契約手続きを簡素化した他、これまで英文だった約款を和文に改定することでより販売しやすくした。海外市場に展開中や、進出を検討している中小企業に提案することで、マーケット開拓を進める考えだ。
「WorldRisk(R)―Lite」は、海外市場に進出する年間輸出高10億円以下の製造・販売・飲食業を対象に①海外での業務遂行や施設に起因する賠償責任②輸出生産物に起因する賠償責任や海外で行う仕事の結果に起因する賠償責任―を補償する商品で、①と②のセット契約か①または②のどちらかを選んで加入できる。
補償地域は北米とオーストラリアを除く全世界で、支払限度額はそれぞれ1億円と1億5000万円の2パターンのみ(免責金額、縮小支払割合はなし)。最低保険料は各年間15万円で、分割払いも可能にすることにより、海外進出して間もない企業でも加入しやすくした。
契約手続きも簡素化しており、直近会計年度の出張回数や設置工事などの有無、輸出売上高から保険料を算出することから、代理店が顧客と対面しながら保険料の見積もりを提示し、契約を結ぶことができる。
2013年4月に発売した「WorldRisk(R)」は、年間売上高100億円未満の企業を対象に、賠償事故に対する補償の他、海外の政情変化に対する補償など顧客ニーズに応じて幅広いカバーを提供。契約手続きや保険金請求を含め、日本で海外のリスクを集中管理できることに加え、万一事故が発生した際には、日本のAIU社員が損害サービスの現地スタッフなどと協力してサポートする点などが海外展開する企業から評価され、現在までに約300件を計上している。
一方で、オーダーメード型商品であることから補償内容が複雑になりがちで、契約に際して顧客に事業内容や製品などに関する告知書の提出を求めており、保険料は本社が告知内容を精査した上で算出する。約款や申込書が英語表記だったこともあって、販売チャネルは直販社員などに限定していた。営業現場からも「より加入しやすい保険料にしてほしい」「簡単な契約手続きにしてほしい」「日本語約款にしてほしい」といった声が多く寄せられていたことから、今回、「より安く、より簡単に、より分かりやすく」をコンセプトに補償内容を絞って手頃な保険料を設定し、約款や申込書などを日本語表記にした新商品を発売した。
今後は、従来の直販社員チャネルだけでなく、同社のメーンチャネルである全国のプロ代理店を中心に推進する考えで、年間500件を目標とする。また、同商品を足掛かりに、「WorldRisk(R)」へのアップグレードやマルチナショナルプログラムなど多種目販売を積極的に展開することで、中小企業マーケットを深耕していく考えだ。
新商品の旗振り役を務める同社企業賠償保険業務部の長根誠AVP部長は「当社では現在、セグメントマーケティングを強く意識しており、中小企業マーケットの活性化の一つの切り口として開発した当商品をきっかけに、リスクコンサルティング的なアプローチを通じさまざまな保険提案を進めていきたい」として、今後の市場開拓に意欲を示している。