2017.01.18 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命、「フェミニーヌ」が好調
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「フェミニーヌ」の販売が累計14万件を超えている。同社は、1993年に女性向けの医療保険を発売。現在も販売が続いている「フェミニーヌ」は、幅広い世代から人気があり息が長く認知度も高い。「3年ごとの生存給付金」(入院給付金日額1万円の場合には毎回15万円)が入院や手術をした場合でも支払われることも人気のポイントで、保障内容についても、発売以来、見直しを重ね、最新の医療事情に即したものにしている。営業企画部の草地圭太課長代理は「生存給付金にスポットを当てられがちだが、保障の内容も充実しておりバランスの良い商品だ」と話す。
「フェミニーヌ」は、販売に携わる代理店からの声を基に開発された商品で、当初から顧客のニーズを最大限に反映してきた。
現在のプランは1~3の3種類があり、プラン1の場合、入院給付金は1日につき1万円、女性特有の病気・女性にも多い病気・すべてのがんでの入院にはさらに5000円を上乗せし、3年ごとの生存給付金は15万円。プラン2では、入院給付金は7000円と上乗せ保障が3000円、生存給付金は10万5000円。プラン3では、入院給付金は5000円と上乗せ保障は5000円、生存給付金は7万5000円。
このようにプランによる保障金額と保険料の違いはあるが、入院ではすべてのがん(悪性新生物)、女性特有の病気である子宮筋腫、卵巣機能障害等だけでなく、女性が罹患(りかん)しやすい甲状腺腫、クッシング症候群、鉄欠乏性貧血などの入院を特に手厚く保障する。手術は、約1000種類に対応しており、手術内容に応じた手術給付倍率を設けている。
その他、退院祝金や、死亡保険金・高度障害保険金(死亡時に500万円、不慮の事故での死亡はさらに500万円を上乗せ)も付加されている。さらに、オプションで「医療用新先進医療特約」を付加すれば、先進医療の技術料が通算2000万円まで保障される。
幅広い病気・けがによる入院を保障し、海外での入院も対象になる。また、切迫早産などの入院も保障する(正常分娩〈ぶんべん〉を除く)。
同商品は、代理店およびライフカウンセラーを通じた対面販売に加え、ネットなどを通じた非対面での販売も行っている。同社のホームページでは、分かりやすい商品説明と共に、既契約者の口コミ(顧客の声)を読むことができることも特徴だ。
営業企画部ダイレクトマーケティング室の鈴木紀明課長は「もともとはカタログ販売会社とのタイアップやマネー雑誌への広告といった通販で販売していた。2003年から一般の代理店での販売も始まり、認知度アップについては、『チラシ』『PC向けの広告』『ガラケー(旧タイプの携帯電話)向けの広告』などと、その時代の最新の方法を取り入れてきた」と振り返る。例えば、バナー広告に関しては複数のパターンをつくって反響を確認するなどの検証にも注力してきた。
契約は、顧客がネットや電話などで資料を請求すると、同社から申し込みキットを郵送、顧客が申込書を返送することで申し込みが完了するという流れ。現在では、スマホからの資料請求がメーンになっているという。ウェブでの商品広告に興味を持った顧客が画面をタッチすると、同商品専用のランディングページに遷移する仕組みで、顧客が資料請求をしやすい画面を構築している。
また、口コミサイトには、「ボーナスは、5年ごとだと長く感じるが3年ごとだとうれしい」「出産して生活スタイルが変わったので保険を見直した」「同年齢の友達が乳がんになったことをきっかけに加入した」「貯金が苦手な私には向いている」「死亡時の保障も充実しているため、この商品に決めた」などの経験談やアドバイスが多数載っていることも安心感の提供につながっている。
同社では「地道な広告掲載やお客さまとの接点強化を続けていきたい」としており、16年9月に立ち上げた、顧客に心地よく、楽しく、健康を維持してもらうことをコンセプトとした健康サービスブランド「Linkx(リンククロス)」では、女性向けの健康関連サービスの提供も検討している。